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大衆酒場 多可能 (たかの) 静岡

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さてさて、今回は居酒屋行脚静岡遍である。

静岡駅周辺は実に飲み屋が多い。居酒屋、焼き鳥、鰻屋、割烹、料亭。
飲み屋の隣は、飲み屋。飲み屋の上は飲み屋。こんな感じである。
さて、店先に出てるメニューに目を光らせると、鰹、鱧、しらす、鯵、の文字に僕のテンションは鰻登りだ!
しかし、逸る気持ちをおさえ向かうお店は「おい川」。
こちらは、太田氏お勧めの地酒が飲める居酒屋だ。
店構えは、大衆酒場だ。曇りガラスを開ける。

「ガラガラガラガラ~ッ。。。」

「エッ!?」

時計を見ると6時であるが、満席である。8人ほどのカウンター、15人ほどの座敷が奥にあるが、すでに地元の人でいっぱいなのだ。
仕方ないので、あたりの店でちょいと摘んで出直す。
飲み屋は、たくさんあるのだが、なかなか好みの店が見つからずさまようこと15分。渋い飲み屋を発見。
木で造られた小奇麗な外見。よしよしと入ってみると、なんと本日貸切!
しかし、こだわりがあるだろう御主人に近くのお勧めの飲み屋を尋ねると、裏の割烹を紹介された。
こちらも、小奇麗なお店で、キヨヒコ似の御主人が迎えてくれた。
静岡の地酒も7種置いてあり、いい感じ!
まずは、ビールで割烹ならではの、趣のあるお通しを頂く。

「ん!?」

4つの小鉢に盛られたそれらの味付けに僕は、不満を感じた。薄味なのだが、素材の味が抜けきった様な素っ気無い味だ。嫌な予感がする。。。
まあ、まあ、気を取り直して刺身で、地酒を頂こう!
刺身は、鮪、鰹、〆鯖、鯵、つぶ貝などが並ぶが、僕の選択はハタ!
これに、「国香こっこう」の本醸造をあわせて頂く。
ハタ科の魚はひじょうに淡白で美味しい。以前九州で食べた幻のハタ、キジハタはそりゃ~旨かった!
そんな想いに馳せながら頂く。

「ん!?」

身がぼけてて、ハタの味も香りもしない。種類を聞くと、アズキハタだそうだ。
以前、漁港で食べたアズキハタとは、えらい違いだ。造りを見てたらすでにサクに下ろされていた。まさかきのう、おとといのじゃね~だろうな。。。
まあまあ、たまたま旨くなかったんだろう、うまい奴は日を置いても熟成した旨みを出す。と取り直す。容易に取り直せるほど、日本酒が旨い!
ただ、これが旨いハタと飲めたら!と考えると心苦しい。

次に、「正雪しょうせつ」の純米吟醸と太刀魚の塩焼を頂く。う~ん、芳醇なのに切れ味するどい!
料理の方は、今一だったが、静岡の地酒の旨さと、酒のうんちくを聞かせてくれた御主人に先付けとしては、満足しつつ店を後にした。

そして、再び「おい川」へ!

背伸びすれば、なんとか中が見えるガラスを、祈る気持ちで覗いた。
しかし、そこには楽しそうに盛り上がるオヤジの姿が溢れていた。
明日出直すしかね~な!と思いながらも、6時で満席のこの店に明日何時に来れば良いのか戸惑いを隠せなかった。

さてさて、気を取り直して次の店へ!
次は「大衆酒場 多可能」。ここは、お酒と居酒屋行脚をこよなく愛する燻し銀な飲兵衛、酒徒さんお勧めの店だ。
ここも、地元の人で賑わっているそうだが、はたしてどうだろうか?
まさか。。。とは思いながらも扉を開けた。

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「ガラガラガラガラ~ッ。。。」

「うっ!」

あまりの活気に少々戸惑い立ち尽くした。ワイワイガヤガヤ部屋が揺れてるんじゃないかと思う空間。
10人ほどのカウンターはいっぱい。30人は座れそうな奥の座敷も若者でいっぱい。
入り口に一番近い5人掛けのテーブル席だけが、空いていた。
とりあえず、そこに座りビールを頂く。すぐに、2人連れの男性が入ってきて相席。
しかし、ここからが一番この店を見渡せて良い席だった。

まさに、地元の溜まり場!という感じだった。良い意味で!

料理は、50品はあるだろう豊富さと、どれも400~600円という安さ。
お酒は、そこまで種類が無く、こだわりはなさそうだが、そのあたりもざっくばらんに似合っているお店だ。
刺身も7種ほどあり、僕は鯵の酢〆を頂いた。
3枚に下ろした半身を3つくらいに切り分けただけの大きさがなんとも旨かった。
周りの客の注文を聞いてると、刺身を頼んでる人が圧倒的に少ない。
僕だったら、真っ先に目が行くものだが、この辺りが地元静岡の人の飲み方なのだろう。

カウンターの若い兄ちゃんは威勢が良く、ホールのおばちゃん達は、休む暇なく動いている。
奥の座敷は大学生の団体だろう。そして、カウンターは常連のオヤジで占められている。
う~ん!東京には無い、なんとも形容し難い心地良い雰囲気だ。
名前の通り、まさに「大衆酒場」なのだが、東京だったら入り交わらないだろう世代がうまく景色に溶けこんで飲んでいる。

居酒屋の「居」は居心地の「居」。

ここに、座ってるだけで静岡の住人になったような気分になれる。
こればっかりは、行って頂かなくては伝わらないだろうが、行けば解るさ!と言いたくなる素晴らしい酒場なのである。

静岡市葵区紺屋町5-4   054-251-0131
JR「静岡駅」徒歩5分     日曜定休    16時30分~23時


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