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おでん 宮鍵 (みやかぎ) 下北沢

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さてさて今宵は、しゅんだ(滲みた)大根に燗酒といきますか!
場所は、下北沢。
中学生の頃は、スニーカーに古着と良く来たな~。

アート、ファッション、音楽、演劇、様々なジャンルの坩堝、下北沢。
相変わらず若者が圧倒的に多い。
でも、渋谷や池袋のように気分が悪くならないのは、やはり吉祥寺同様、町への愛着心が感じられるからであろう。
袖振り合うも多少の縁的に、そこらの人を捕まえて飲みに行けそうなそんなアットホーム感が漂う町である。

洋服屋の多い商店街を歩くこと5分。踏み切り沿いにお店はある。
今日のお店は、知ってる人は知ってる「宮鍵」。

戦前からあるこの建物が、若者向けの通りにあっても一向に違和感を感じさせないのも下北ならではだろう。

古びた赤提灯に縄暖簾、そして見事な佇まい。
これだけで酒が飲めるほどに、この3種の神器は匂い立つ。

「ガラガラガラッ♪」

入るとコの字型のカウンターに兵ども!
う~ん、みなさん良い顔色ですね!!

15人ほど座れるカウンターは等間隔で人が座っている。
おそらく常連さんはいつも決まった席があるのだろう。しかし、空いてればそこ!というだけで席を譲ることを強要するようなおやじはいない。
その辺は飲兵衛皆兄弟!である。

僕はまず生で「モツ煮」を頂いた。
濃い目の味付けのここの「モツ煮」はめっぽう旨い!
ふ~~~~っ。。。。と一息つき、改めて店内の隅々に目をやる。
奥には小上がりの座敷があり10人ほど座れそうだが、1~3人くらいの客は、みなカウンターで酒を傾ける。
う~~~ん、良いな~この雰囲気♪
古いお店の良さが自然と語りかけてくる。
どこか、神楽坂の「伊勢藤」や吉祥寺の「いせや」と共通のものを感じる。
しかし、まっ、「伊勢藤」は言いすぎか。あそこは別格だ!
うん!「いせや」に近いな。古くから地元の人に愛されている雰囲気。

そんなこんなで感心していると あっ!っというまに酒は空く。
さてさて楽しみの燗酒でしゅんだ大根といきますか!
しゅんだ。というのは、関西の方で使う「よく滲みた」という意味らしい。(井筒監督語録)

「すいませ~ん。大根とキャベツ巻きくださ~い!あと初孫の燗を小徳利で!」
「は~い!」おでんを優しくもってくれる女将さん。
そして同時に出てくる燗酒!

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ここは、初孫の金印、八海山、などいくつか日本酒が置いてあるが、みんなが飲むのは至ってこの金印だ。
そして酒徒さんから聞いてた通り、この小徳利の模様が良い。
徳利の真ん中に丸が書かれ、その中に「初孫」と優しく書いてある。
隣の親父さんの2合徳利は、どこか野暮ったい蕎麦屋の徳利のようだ。

大根はダシを吸っててやわらかく、これ以外ありえないでしょ!ってぐらい燗酒と良く合う!
いや~、やっぱりおでんは冬だよな~。。。

みんな燗酒愉しんでるな~。。。と思っていると。。。
「んんんん?」
左端のお水のお姉さまは赤ワインでございます。
「んんんんん?」
対面の常連の親父さんも赤ワインでございます。
他にも終始瓶ビールで通してる人。様々である。
う~~ん、この辺の気取らなさも下北ならではで面白い!

僕は、〆に「氷頭なます」を頼んだ。これは、鮭の頭の氷のように透明な軟骨を酢漬けにしたものだ。
久しぶりの「氷頭なます」に燗酒!最高だね!この取り合わせ。

うっとり酒を愉しんでる僕をみて隣の70過ぎのご老人が声をかけてきてくれた。
「あんた~東北の出身かい?」
「いえ、東京ですが。。。」
「ほ~う、変わったもの食べてると思って。」
「いやいや、珍味が結構好きで、莫久来(ばくらい)なんかも摘みます。」
「ほ~う、じゃああんたも相当の飲兵衛だね。若いのに。」
「いえいえ、恐縮です。はっはっは。」

70過ぎのお人に飲兵衛扱いされたんじゃ、こりゃ~20代には見られてないな。。今宵も。。。

まあ、さておき4合ほどでさっとおいとました「宮鍵」だったが、本当に良い店だった。
ここは、焼き鳥もやってるので、次回は是非摘みたいが、結局今日と同じメニューを辿りそうな予感がする。
下北に宮鍵あり!
まさに心温まるお店である。

小田急線、京王井の頭線「下北沢」駅より徒歩5分
世田谷区北沢2-33-12   03-3467-5000  営業時間17:00~23:00
日曜定休


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コメント

「おせん」の記事から飛んできました。最後の一行にビックリです。
宮鍵が姿を消した?
西の方ではああいうところは貴重だっただけに心配ですね。おでんシーズンが終わるのを待って建て替え、ならいいのですが……

投稿: 源 | 2007/04/24 12:43

飲む前の記憶なので、確かだと思うのですが、無くなっていました。
建て替えだとしても、あの店は雰囲気が味の大きな要素も占めていましたから残念な限りです。。見間違いだと嬉しいのですが。。

投稿: 酒天童子 | 2007/04/24 22:09

ええっ!?
遅ればせながら、今この記事を読んで愕然としてます。
まさかあの宮鍵が・・・・・・。信じたくない。。。。

すぐにでも飛んでいきたいところですが中国にいる身、
是非とも続報をお願いします!

投稿: 酒徒 | 2007/04/26 12:28

暖かくなってきた春におでんも乙なものだな、と先日行ったらこの有様でして。。。
僕も未だに信じたくないので、近々店にの番号に電話して白黒つけようと思います!

投稿: 酒天童子 | 2007/04/27 00:23

どうやら下北沢の再開発計画が関係しているようですね。
http://www.stsk.net/situation/index.html
宮鍵は緑地と道路が交差する辺りでしょうか。

投稿: 源 | 2007/05/01 14:09

わざわざお知らせ頂き、ありがとうございます。
う~む、そういうことでしたか。。
「宮鍵 移店」などと検索かけても出てこなかったのですが、再開発ですか!

確かに古い店が姿を消す理由はこれですよね。。
大阪 天王寺の「明治屋」もついに年貢の納め時らしく、あと数年の命という話を耳にしました。
時代の流れには逆らえないのかもしれませんが、悲しいことです。

宮鍵には電話してみましたが、誰もでられませんでした。

投稿: 酒天童子 | 2007/05/01 20:11

ぐわあ、再開発ですか。。。
「再開発」、人生における嫌いな言葉のかなり上位に入りますよ。。

しかも、「明治屋」もですか。
こりゃあ、次の一時帰国は大阪かな。

投稿: 酒徒 | 2007/05/11 12:19

「再開発」。
きっとこんな言葉で食べさせてもらっている人も少なくないんだろうけど、本当に必要なのか?と思ってしまいますよね。。
明治屋はあと3年だか、4年だかの命と風の便りに聞きました。
しかし、去年の時点で周りはほとんど立ち退いていたので、そこまでもつかいささか不安です。。

投稿: 酒天童子 | 2007/05/11 22:22

はじめまして、こんにちは。
宮鍵ありますよ!!
一昨日行きましたもん。
隣の建物は全部取り壊されてましたけど。

投稿: 奈美恵★ | 2007/05/18 15:58

あらららららっ!?
健在でしたか!
いや~では僕の見間違えでしょうか。。
あの日は、酔ってなかったと思うのですが。。。
みなさま、大変失礼致しました。

近いうちに、自分の目で確かめに行って参ります。
電話には、やはり出てもらえず僕自身では確認取れていないので。。

奈美恵★さん 情報ありがとうございました。
これで、下北沢に下車する目的が保てそうです^^

投稿: 酒天童子 | 2007/05/18 19:33

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