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波照間島

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すっかり涼しくなり、夏も終わったと感じていた今日この頃。
今日は、朝から太陽がまぶしく夏をなつかしく思い出させた。

今年の7月に訪れた、日本最南端の有人島。
かつて、波照間は「はてうるま」と呼ばれていた。
「うるま」とは、珊瑚礁でできた島のことである。
なんとしっくりくる名前であろうか。。。

石垣島から高速船を飛ばすこと1時間。
途中、竹富や西表などを横目についに波照間へとやってきた。

島に降り立った瞬間、日差しが地面を焼いている音が感じられる。
「じりじりじりじり~っ。。。」

そして、ここの海は沖縄の中、いや、八重山の中でもまさに別格。

自己主張200%の海は環礁の外に紺碧の美しさを持ち、この島を他の世界とは遮断しているように感じられた。
そして、波照間と言えば、ご存知「泡波」。

幻の泡盛と呼ばれるこの泡盛は、ネット価格1万円という根強い人気を誇る。
飲んだことのない人は、都内のお店で是非1度お試しあれ。
人気の理由が、解って頂けるであろう。

島では600円で売っている泡波だが、いかんせん生産量が少なく島の商店に並ぶことも稀なのだ。
これでは、島外の人が入手するのは、文字通り「幻」である。

夜になっても、少しも涼しくならないが、べとつく潮風が心地良く、この中で飲めるOrion は最高にうまい!
そしてそして、ここで飲める「泡波」がうまくないわけがない!!

泡波の風味が、潮風と共に鼻へ抜けるこのうまみ。。。
体中の五感すべてで味わえる喜び。

地で地のものを!
などという言葉を超越した至福がここにある。

いつになるかは分からないが、また必ず再訪したいと心に誓った波照間の夜だった。

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茶寮 都路里 (つじり) 京都

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実に6年ぶりの京都。
先にも述べたが、この歳になってみて初めて感じられる今の感覚に驚いた今回の旅。

本当は、先斗町あたりで1杯やりたかったのだが、この日は昼の観光のみで大阪に帰らなくてはならなかったのが、唯一心残りで仕方が無い。

しかし、今回1軒の素晴らしい 茶寮 に出逢った。
名は「都路里」。
京都では、大変有名な茶寮であり、甘味処でもある。

大阪から電車で40分。
まだ時間は11時だが、小腹の空いた僕らは、「都路里」に入った。

店は、満席で待つことしばし、窓際の良い席に通された。

実は、僕は甘味にそれほど興味はなく、連れの強い押しがなければ素通りしていたこと間違いない。
しかし、とにかく1度食べてみろ!との強引さに負け、今回入店することとなった。

和紙に包まれた優しい灯りが心地良い空間を創っている。

ここの名物はお茶を使ったパフェ!
ああ、パフェ。。。
聞いただけで甘ったるい響き。。。

しかし、「おこしやす~♪」と出された冷たい緑茶を頂いてびっくりした。
う、うまい。。。
連れと顔を見合わせることしばし。

うん!これならパフェも少し摘んでみるか!という気になった。

僕は、「玄米茶パフェ」。
連れは、「抹茶カステラパフェ」。

これらは、温かいほうじ茶と共に運ばれてきた。

まずは、上に乗っている茶色のクリームを一口。
むむむっ。甘さは控えめでお茶の香りが口に広がる。
うまいぞなもし!

その下の、玄米茶から作った角切りゼリーと一緒に頬張れば、クリーム感を爽やかなゼリーが洗い流してくれること、甘味の至極。

とはちょっと大袈裟かな!
しかし、甘味に馴染みのない僕には衝撃的なうまさだった。

ここは、茶蕎麦も出しており、細麺で実に歯ごたえのありそうなその蕎麦を見ただけで、ついつい酒が欲しくなる。
僕は気付くとメニューに酒を探していた。
しかし、無かった。。。

ぺロッ!っとたいらげ、ほうじ茶で一息つき、満足して腰をあげた。

支払いを済まし、店を出るとなんとそこには長蛇の列。
僕らの時は、まだ無かったのになんたること。

その人気振りを横目にしつつ、階段を下り1階の宇治茶屋さんに入った。

なんと、そこの名は「宇治茶 祇園辻利」。
上とは、文字こそ違うが店名は一緒。

僕らは、さっき頂いた驚愕の冷茶をお土産に買い込み、清水寺へと足を進めた。

祇園本店
京阪電車「四条駅」より徒歩3分 京都市東山区祇園町南側573-3 辻利本店ビル2F・3F
無休
TEL 075-561-2257

カレッタ汐留店
都営大江戸線・ゆりかもめ「汐留」駅より徒歩3分 東京都港区東新橋1-8-2 カレッタ汐留B206
無休
TEL 03-5537-2217 


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古の都、京都。。。

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実に6年ぶりとなった京都。。。

自分が歳をとった分、当時見えなかったものが見え始めてきた。
この先も、自分の成長と合わせて度々訪れたい。

そう思わせてくれた京の文化であった。

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名門酒蔵 (天王寺)

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さて、4合飲んで火照った身体をひゃっこい酎ハイで引き締めよう!
ちびりちびりはもうお仕舞い。〆は豪快にゴキュゴキュと!!

先ほどの「あべの銀座」を「阿倍野筋」に戻る最中、一陣の風に身を包まれた。
ほほう。もうすっかり秋の気配だな~。。。
火照った身体に心地良い。。。

さっき通りかかった時は、満員で隙間の無かった立ち飲み屋。その名「名門酒蔵」。

「おおきに!毎度!!」
などの声とともに丁度1席空いた。
スケート靴ですっと滑り込むように、割って入る。

「ウーロンハイください♪」

「はい、おまち!」

今日初めて手にするジョッキに僕は飲欲を抑えきれず半分ほど一気に飲み干した。
 
「ふぅ~~~~~っ。。。」

漸く一息つき、店の様子に目を向ける。
やはり立ち飲み屋の客層だな~~。
酸いも甘いも知った飲兵衛の皆さんだ!

僕は、立ち飲み屋や大衆酒場を愛する親父が好きだ。
銘酒居酒屋で渋く一人で愉しんでる親父とは会話のかの字も生まれない。
元来僕は、酒場での出逢いが好きなのかもしれない。。。

袖振り合う立ち飲み屋。
もちろんこの日も隣の人と語ることとなった。

僕は、大方にして自分から話しかけることはまず無い。
初めてのお店でも、あたかも「知った顔」をして酒を転がしているだけだ。
しかし、そんな僕を不思議とこういった場所の漢は放っておかない。

「兄ちゃん、ウーロンハイなんて変わったもん飲んでるなあ。」

「えっ、こっちの人は飲まないんですか?」

「わしら、だいたい酎ハイや!かっかっか!!」

てな具合である。
この親父は、この後このまま立ち去ったが入れ替わり30代の人が流れ込んできた。

しばらくすると

「兄ちゃん、ウーロン好きなん?」

「はい!やっぱ男は酎ハイですかね~?」

「そりゃそうやろ~~!あかんで自分!!」

来る人、来る人この調子。
やっぱ大阪は面白い!
寂しがり屋の人は、是非1度大阪の立ち飲み屋に行ってみると良い。

「俺は東京務めなんやけど、こっち帰ってくるとまずここに来んねん。ほっとするやろ?ここ!」

確かに!
どんなに隠してもどっかから出ている関東モンの匂いを感じながらもどのお店もとても優しい。
言葉のキツさの中にも、振る舞いに温か味がある。

浅草あたりのどこから転がり込んで来たか分からない客が混じっている東京の立ち飲み屋に比べて、恐らくここは大阪人の純度が高いはず。

立ち飲み屋なのに、どこか店全員で一緒に飲んでるかのようなそんな雰囲気が、非常に心地良かった、ここ「名門酒蔵」だった。

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「おかわり頂戴!」
素っ気無い言い方だが、帰り際には
「うまかったで!またくるわ!」
と温かい。

飾らない人情味に溢れた「あべの銀座」であおる酒。
うまかったで~しかし~!

「天王寺」駅から徒歩5分
大阪市阿倍野区阿倍野筋1丁目6-71
06-6631-0284

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和源 (わげん) 天王寺

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「明治屋」ですっかり気分良くした僕は、徒歩5分のところにある割烹居酒屋「和源」へ。

「阿倍野筋」から「あべの銀座」
に入り辺りを見回しながら気分を高揚させた。
なんとも良い雰囲気の飲み屋街ではないか。

途中、活気ある立ち飲み屋に出逢った。
狭いカウンターに半身になりながらも肩寄せ合い、自分の場所はここだと主張しながら串焼きを頬張る姿は、まさに大阪の親父共のねちっこさが伺える!
飛び込んでしまいたい気分を抑え、なんとか「和源」に辿り着いた。

さて、どんな空間がこの中に広がっているのか。。。

「カラカラカラッ!!」

15人ほど座れるカウンターが板場を囲むようにそこに在った。
1階はカウンターだけのようで、2階がそれ以外のようだ。(上がってないので造りはわからんが。)

僕は魚の入っているショーケースの右横に座った。
ここなら板さんの動きも良く見える。

客は3人。
土曜日の8時にしては空いてるよな~。。。

中では、白い調理帽をかぶった若い板さんがてきぱき動き、グレーがかった和服に身を包んだ大将らしき人が常連と会話に興じていた。

辺りを見回すことしばし、なにか腑に落ちない。
店は綺麗だし、こちらは割烹居酒屋なのだから「明治屋」と比べるのもどうかと思う。
しかし、活気が無い。

まあ、落ち着きに飲みに来てるんだから。。。と言われてしまえばそれまでなのだが、なにかしっくり来ないのである。
まあ、これは飲兵衛の感とも言えよう。

本日のお勧めであろう黒板には、魚が数種載っているが金額が無く、頼みづらい。
ここは「よこわたたき」なる鮪の稚魚のたたき、もしくは鰹のたたきが有名であるが、ショーケースの中の魚を見るといまいち気分が乗ってこない。。。

お通しで出された「うにやっこ」を摘みながら、和歌山の地酒を飲んだ。
こりゃ~生ものよりも煮物にしよう!と「蛸のうま煮」を頼んだ。

いかにも甘っ辛く煮ましたという良い色で出てきたうま煮。
味も素晴らしく美味しい。
これを燗酒でしばし愉しみ、僕は「和源」を後にした。

率直に言うとこの店は僕には合っていないな~。
悪くはないけど、驚くべきものも見当たらなかった。

しかし、僕の気分は晴れやかだ!
なんせ、先ほど魅力的な立ち飲み屋と出逢っていたからである。

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明治屋 (天王寺)

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今回は久しぶりの大阪だ。
そして、ついに、ここ「明治屋」を訪れるチャンスが巡って来たのである。

17時半に梅田にバスで到着した僕は、少々焦っていた。
というのも、今日のお目当ての「明治屋」は昼の1時から開いている大衆居酒屋である。
ただでさえ常時地元の人が駆けつけるだろうに、夕方6時を過ぎれば満席になること必至と覚悟していたからだ。

谷町線の「東梅田」駅まで足早に歩き、なんとか6時に天王寺に着いた。
最寄り駅は次の「阿倍野」なのだが、今日は夜に待ち合わせが、「天王寺」であるので道を覚えるためにも、ここから向かったのである。

まずは、右肩に深く食い込んでるボストンバッグをロッカーにぶち込む!
ただでさえ混んでるだろう「明治屋」にこんなでかいバッグで乗り込んで行っては、田舎者まるだしだ。

「天王寺」から「阿倍野筋」という通りをひたすら歩いていくこと10分。
ついに「明治屋」を発見。

歩いている最中、やたらと新しい建物が目立つこの阿倍野筋沿いに、ほんとに「明治屋」はあるのだろうか?と一抹の不安を抱えていた。
だって、明治の末に酒屋として創業した明治屋は、昭和13年から居酒屋として営業を始め、60年以上の歴史を持つのだ。建物だってそれなりに古いに違いない。

しかし、そんな不安とは裏腹に、通りの向かいに一際趣き溢れる「明治屋」を見つけることが出来たのである。
まさに大阪の商人が商売をし続けてきた、独特の雰囲気が外見からも伺える。

スリガラスになっている入り口は目の高さになると中が見えた。
うわ~~、やっぱ一杯だ~。。。

右手に15人ほどが肩寄せ、ひしめき合っているカウンター。
左に4つほど突き出たテーブル席。
このまましばらく眺めていたいような大阪の庶民の暮らしがここにある。

そんな中、目をこらすとカウンターの奥に1席だけ空きを見つけた。
よしっ!!気合を入れて戸を開けた。
「カラカラカラ~ッ。。。」

しかし、店主は気付かない。
いや視界の端には入っているのだろうが、こちらを見ない。
これは、勝手に座れということなのだろうか。。。

そうは思いながらも初めての居酒屋でそこまで図々しくはできない。
ようやく目をあわせることができた店主に「一人です。」と告げると、空いてる席へと通された。

「失礼します。」
「あいよ。」

隣人への礼儀を済ませ、無事席につけた安堵感にしばし浸った。
いや~~ここはいいな~。
コンクリ打ちの土間に古い木を使った壁。
年季の入った木のカウンターはどれだけ酒を吸ってきたことだろう。
大阪の古き良きが容易に感じられた。

さて、まずはビールを瓶で頂き、ここの名物「きずし」を頼んだ。
「きずし」とはようは〆鯖である。
しかし、注文する時「きずし」の語尾は上がるのだろうか。下がるのだろうか。と少々迷いながらも注文した。
ばれているだろうが、あからさまによそ者を主張できるほど、今日はまだ酔っていない。
カウンター越しに店主に告げるのではなく、店員さんが後ろを通った時にそっと告げたのである。。。

さて、いよいよお酒へとうつるとしよう。
ここのお酒は「松竹海老」の樽酒。
店主の後ろに置かれた4斗樽から注がれる酒を枡で受け、それを燗付け機に入れていく。
この銅製の燗付け機がまるでジブリにでてくるような丸くて柔らか味のある古さなのである。
上にあいた穴に酒を流し込み、下についたコックをひねると燗酒が出てくる仕組みだ。

そして、ここの御銚子は酒飲みなら誰もが心動かされるであろう。
ガラスつくりの御銚子に縦書きで「明治屋」と入っている。
ここからお猪口についで飲むことの至福さといったら言葉にならない。

横浜野毛の「武蔵屋」に近い上燗であるが、樽の杉の香りがとても立ちほんのり甘い味を清清しく感じさせる。
この燗と「きずし」に大阪の風を感じた。

他に、特撰酒として「剣菱」「菊正宗」。
純米が「菊姫」「秋鹿」「土佐鶴」「美少年」。
吟醸が「加茂泉」「男山」「大山」「ますみ」。でありすべてが500円以下だ。

「きずし」を摘みながら、さっと飲んでさっと帰る。
ほとんどの客が2000円以下におさえているのにも常連の多さが感じられる。

他に、「佐藤」などの芋焼酎や「くら」など泡盛も置かれているのに驚いた。
この辺りが、関東の「格式」ではなく関西の「商い」を感じさせる。

この店にはメニューがなくすべて壁にかかった黒板に記されている。
品目はちょうど30品。
旬な素材を使った魚介ものや、庶民の味である「どて焼き」等、まさに厳選された摘みだ。
酒飲みは、3品もあれば肴は十分である。
それでも、30品も置いているところにやはり「商い」を感じるのは僕だけではないはずだ。

「きずし」以外に頂いた「ねぎたこ」は本当に美味しかった。
軽く湯引いて吸盤を立たせた蛸に「わけぎ」と「もみじおろし」が乗っている。
蛸といえば関西。
まさに納得の逸品であった。

最後に、酢味噌を塗って頂く「皮くじら」を愉しんだ。
なんとも言えない皮岸の脂と酢味噌のうまさ、そして、それを杉の香り高い燗酒で愉しむ。

20代~60代まで様々な世代が入り混じっているが一つに感じる。
そんな素晴らしい大阪の文化が感じられる「明治屋」であった。


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大阪庶民の愛する文化がここにある。
燗酒の杉の香りに誘われて。。。

「天王寺」駅から徒歩10分 「阿倍野」駅より徒歩3分
大阪市阿倍野区阿倍野筋2-5-4
TEL 06-6641-5280
営業時間 13:00~22:00
定休日 日曜

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