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遠太 (三ノ輪)

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三ノ輪に降り立ち、目的の店へと足を進めた。
しかし、良い酒場がたくさんあるな~。
辿り着くまでについつい浮気をしてしまいそうだよ。。。

この店も何年も前から来たいな~と思いつつ引きずってしまったな。
三ノ輪と言えば「遠太」。
「春は道沿いの桜が綺麗だよ~。」と聞いた桜並木はしっとり雨を纏い趣がある。
遠くからでも容易にわかる「やってるぞ 遠太」の看板が煌々と輝いている。

しかし、店の前までくると暖簾がしまわれている。
上からだけ中が見えるスリガラス越しに女将さんと目が合い、軽く会釈。
すると、戸を開けてくれる女将さん。
「まだ入れますか。」
「ええ。大丈夫ですよ。うちはいつも暖簾しまってるんです。」

懐かしい。。。田舎に帰省した時のような広い土間と高い天井。
そして、古いカウンター。なんともいいな。。。

たくさん下がった短冊に目をやると「お袋の味 ひじきの煮物」とある。
女将さんの「お袋の味」を是非味わいたい。
お通しが運ばれてきたら頼もうと思っていると、なんとお通しででてきた「ひじき」。
これが、うちのおばあちゃんの味そっくりな優しい味。
歳はうちの祖母より10も若く御歳74歳とのことだが、なんだか郷愁的な気分になってきた。
ここの名物「焼酎ハイボール」は遠太特製で琥珀色。270円とは安いな~。
これと共に摘むは、シュウマイフライ。この懐かしさを感じる取り合わせが「遠太」の魅力だとすぐに感じれる。

常連さんの小言に親身に付き合ってくれる女将さん。
どんな話題が振られようが、なんとも上手に返事を返す。
う~ん、女将さんの人柄と大きさを感じるな~。

この日は、大雨ということもあり常連さんが帰ると僕と女将さん、2人だけの時間が少々続いた。
そこで、さっきの暖簾の話を聞いてみた。

最近3回忌を迎えたご主人は生前天ぷらや鰻を出していた。なので、「遠太」の暖簾にも天ぷら、うなぎ、の文字が入っている。
ご主人が他界されてからは、これらは店で出していない。
なので、暖簾は店先には出さないそうなのである。
「暖簾を替えればいいんだけどね~。。。」という女将さんのなんとも寂しそうな一言が心に響いた。

銘酒居酒屋などでは、度々板さんの職人としての心を料理から感じられるが、ここ「遠太」では優しい「お袋の味」が沁みてくる。
遠太でしか味わえない味が、ここにある。


日比谷線「三ノ輪」駅より徒歩5分
荒川区東日暮里1-31   03-3891-1175
11時~14時と17時~22時の営業
日祝定休


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コメント

暖簾、なんだかしんみりするお話ですね。。この逸話だけで、一度訪れてみたくなりました。

しかし、この日は三軒ハシゴですか!なんとも贅沢なひと時ですねえ(笑)

投稿: 酒徒 | 2006/10/09 20:02

僕も定期的に顔を出したい。そう思った遠太でした。
なかなか、すぐには行けない3軒なので今回はテンポよくまわってしまいましたが、どこも本当に素晴らしくじっくり訪れたいお店です。
次は、どの辺を狙おうか考え中です(笑)

投稿: 酒天童子 | 2006/10/10 22:39

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