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江戸一 (大塚)

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さて、今日は大塚へとやってきた。
南口をでると、そこには路面電車が走り、その奥に商店街が見える。
う~~ん、良いな。大塚。

そんな高揚感に見舞われながら、僕の鼓動はさらに高まる。
今宵は、中国の酒友と9ヶ月ぶりの再会だからだ!

少し早く着いた僕は、商店街をぶら~り。
その時、一本の電話が。。。

なんと山手線が止まってしまい、復旧の目途が立たないらしい。
新橋の「魚金」で飲んでいた彼は、有楽町で足止めとなった。

久しぶりの日本だというのに、なんとも痛い東京ならではの洗礼。
ということで、僕はお店に先に入り、彼を待つこととなった。

今回、彼が一時帰国し、平日の夜を愉しめるのは今日しかない。
お互い、どの店に行くか真剣に悩んだと同時に「日、祝定休」という老舗の掟にこれほど苦しめられるとは。。。

東京でも、最高峰の老舗居酒屋 神楽坂「伊勢藤」にて、一汁四菜を摘みながら極上の「白鷹」の燗を愉しむか、根岸「鍵屋」にて、これまた極上の燗を鰻のくりから焼きで愉しむか。。。

しかし、両店とも暖簾仕舞いがいかんせん早い。
されど、今日は最高の燗酒で再会を祝したい二人。

ということで、彼がこの日選んでくれたのは「伊勢藤」や「鍵屋」に負けず劣らずの素晴らしき居酒屋「江戸一」。
大塚には、素晴らしきお店が数多くありその中でも「江戸一」「串駒」「きたやま」「こなから」は大塚四天王と呼び声高い居酒屋なのである。

駅前のターミナルのはずれに江戸一はある。
店の構えにそこまで趣が感じられないのは、まわりが普通の商店なので仕方がない。
しかし、これが大塚なのだから、駅前にこれだけの店が残っているという、魅力の一つと受け取ってもよいだろう。

「カラカラカラ~~ッ」

外からは薄暗くしか見えなかった灯りだが、店内はなんとも優しく包まれている。
20人の座れるコの字カウンターには、酸いも甘いも知ったであろう年配の方々が顔を赤らめる。

まずは、「エビスの小さいの」で喉を潤す。
お燗にうつりたいのを我慢することしばし。。。

すぐに我慢の限界は訪れ「白鷹の燗ください。」
な~に、彼も「魚金」で1杯やってから来るのだ。これでちょうど追いつくくらいだろう。
そして、久しぶりの「魚金」に顔を出して1杯で終わるわけはないさ!そうともさ!!
と勝手な勘ぐりで待つことしばし、「江戸一」の文字の入った徳利がやってきた。

ほんのり黄色くお猪口に映える酒を目で愉しみ、口に届くまでの立ち昇る匂いを愉しみ、杉の香る味を愉しむ。
う~む、うまい。

神楽坂「伊勢藤」と同じ、灘の男酒「白鷹」であるが、樽酒のここの燗は杉の香りが心地良い。
あ~、大阪の明治屋を思い出すな~。。。

しかし、どっちの酒がうまい。というのはナンセンスな話である。
僕らは利き酒師ではなく、居酒屋を愉しむ飲兵衛である。
お燗をつけてくれるご主人や女将さんの想いを味わい、永年飲兵衛に愛されてきたお店の雰囲気を味わい、共に杯を傾ける友との時間を味わうのだ。

そのお店でしか味わえない酒がそこにはある。

そして、ついに待ち人来たる!
「おかえりなさい!」
「お久しぶりです。」
と堅い握手を交わし頼むは新潟の銘酒「鶴の友」。

もうここまでくれば分かる方にはお分かり頂けるだろう。
この日再会を祝したのは、僕のリンクにも貼らせて頂いている、
無類の酒好き「酒徒」さんである。
友人の結婚式のため、北京からの5日限りの帰国となった。

久しぶりに飲むことができた「鶴の友」をまさか酒徒さんと一緒に飲めるとは!
最初の1杯はお互い注ぎあったが、あとは各々の徳利で各々のペースでというのが、なんとも酒飲みらしく心地良い。

そして、頼む摘みは「白子刺」「〆鯖」「桜海老」と淀みない。
語る内容も大塚界隈から始まり、都内の老舗、はたまた大阪「明治屋」までと終わりない。
こうした居酒屋談義が心置きなくできる酒友との時間は、なにものにも変えられない。

そして、この時間が素晴らしいものとなったのは、ここが「江戸一」だからというのは言うまでもない。
「~~ちゃん、もうその辺でやめときなよ。飲みすぎだよ。」
と叱られるは、60そこそこの年配のおじ様。
「あんたたち、これ、綺麗に食べちゃいな。」
と叱られるは、刺身をゆっくり愉しんでいた、僕たち。。。

確かに、刺身は鮮度が命でトロトロ食ってたら、魚に申し訳ないことこの上ないのだが、久しぶりの酒友との酒と摘みと会話のゆったりとした愉しみを急かさないでおくれ~女将さん(笑)

と、どんな酒飲みであろうとここの女将さんには頭があがらない。
こうして叱られることが嬉しい飲兵衛が今宵もひっきりなしにこの店の扉を開ける。

この後は、「こなから」にて軽く飲み、「ぼんご」にておにぎりをぺろり。
〆に飲んだ味噌汁に優しく癒され、僕らは大塚駅へと向かった。

新宿方面に向かう僕とは反対に、BARで飲むと再び新橋に向かった酒徒さん。
やはり、「酒徒」の名前に偽りはなく、なんとも嬉しくさっぱり別れた。

終盤は記憶もあいまいですが、愉しかったことは書いている今もしっかりと噛み締めています。
こうした、心に積もる共有の想いが居酒屋から得れる財産ですね!

貴重な時間でしたのに、一緒に過ごしてくれてありがとうございました。
今度は、僕がお勧めのお店にお連れしますね!!

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この徳利に江戸を感じる大塚の夜。

JR「大塚」駅より徒歩2分   03-3945-3032
豊島区南大塚2-45  
平日 17:00~22:00
土曜 16:30~21:30
日曜定休


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「それはないだろ・・・」 日本語でつぶやく癖を日本では直さなきゃと思っていた僕だ [続きを読む]

受信: 2006/11/10 02:34

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