« 魚三酒場 (門前仲町) | トップページ | アフリカ大陸 (吉祥寺) »

浅七 (門前仲町)

Dsc02771


「魚三酒場」を出てすぐ前の路地を右に入る。
そこに一軒の酒飲みを唸らせる店がひっそりと佇んでいる。
名は「浅七 (あさしち)」。

暖簾と曇りガラスがこちらも良い雰囲気を醸し出している。
「ガラガラガラッ。」

入って左に6,7名のカウンター。右に10人ほど座れる小上がりが広がっている。
カウンターには等間隔で座っている先客3人が思い思いに御銚子を傾けている。

僕は丁度真ん中に座った。
シ~~~~~ン。。。。

なんだこの静けさは!!先ほどの魚三の喧騒が嘘のようだ。
どこか洞窟の奥深くにいるかのような静かな空間がここには広がっていた。

ご主人の燗をつける音と、客がお猪口を置く音だけが響いている。
う~~ん、僕は好きだな~この雰囲気!
「飲兵衛」というよりは、まさに「酒好き」な大人が自分を労い、酒を愉しみに来る店だ。

酒は、福島「大七 純米生もと」、奈良「梅の宿 特別純米」、群馬「群馬泉 山廃純米」、岐阜「三千盛 からくち純米」、宮城「浦霞 からくち」、富山「銀嶺 立山」、新潟「〆張鶴 純米吟醸」。すべて一律800円。

ここでは、冷酒は「冷たいの」、常温は「冷や」、燗は「お燗」でそれぞれ頼む。
僕は「群馬泉」のぬる燗を頂いた。
味も華やかで深みのある上品な酒だ。

これで摘むは「あなごの煮凝り」。
あなごの脂がうまみとなって滲み出し、それを包むようにゼラチン質が優しく包む。
この上なく上品な肴と酒が口の中で溶け合う。

これはまさに大人な愉しみ方だな~。。。
ここの料理は、1品が1人前なので誰かと一緒に摘むというのには適さない。
誰かと来ても各々がそれぞれの肴を口にしながら、各々が手酌で傾けるのがここには相応しい。

そう!まさに飲み手の「酒品」が問われるお店なのだ。
神楽坂「伊勢藤」の様な老舗に求められる「酒品」というよりは、どちらかというとBARに近いような、酒への造詣の深さと肴のチョイスの仕方にセンスが表れるような。。。

そして、ここのもう一つの愉しみは、肴にある。
ここの料理は、腹に溜まる様なものはなく、まさに酒を愉しむためにある肴のみなのである。
「まぐろのづけ」「焼きみそ」「柿なます」「ほたて梅煮」「ねぎま焼き」「かぶぬか漬け」など、酒飲みには垂涎のラインナップだ。

僕は、やはり江戸前の仕事、「まぐろのづけ」を頂いた。
しっとりと美しいその「づけ」は表面の湯引き具合、つけ具合、共に絶妙でしっとり美味い!
「ツマと一緒にお召し上がり下さい。」
とのご主人の声に試してみると、これがまた合うんだわ!

「ツマは飾りじゃないんです。」
とのご主人の一言が燗酒と共に腹に熱く流れてくる。

門前仲町 浅七。
じっくり酒と肴を愉しむ店がここにある。


東西線「門前仲町」駅 2番出口から徒歩3分
東京都江東区富岡1-5-15
03-3630-3127
営業時間 17:30~22:30
定休日  日曜祝日


« 魚三酒場 (門前仲町) | トップページ | アフリカ大陸 (吉祥寺) »

東京(門前仲町、木場、森下、月島、勝どき)」カテゴリの記事

コメント

こんにちは。
時折拝見させていただいております。


門前仲町の浅七さん、いってきました。

このある意味緊張感のある居酒屋の雰囲気
私も大好きです。

まぐろのづけ、ほんとにつまと一緒に食べると
おいしかったです。

今度は酒天童子の書かれている新宿の番番さんにも
行ってみたいなと思っています。
これからも記事を楽しみにしております。

#私の訪問記事にこの記事へのリンクを張らせていただきました。なにか差し支えありましたらおっしゃってください。


投稿: | 2008/08/28 12:59

Mさん

浅七はほんと通好みの店ですよね。
漢が自分を労う聖域のような。。

僕はここに行くと「群馬泉」が多いです。

投稿: 酒天童子 | 2008/08/29 22:08

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/57415/13201040

この記事へのトラックバック一覧です: 浅七 (門前仲町):

« 魚三酒場 (門前仲町) | トップページ | アフリカ大陸 (吉祥寺) »