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東京一の肉豆腐 (岸田屋 月島)

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さて「ひげ坊主」を出た僕は、ぶらっと裏道へ向かって歩き出した。
「もんじゃ」がひしめくこの街で、どうにか良さそうな居酒屋を見つけたいと野望を燃やしていたのである。

ふと通りの対面に目をやると、良さげなスタンディング(立ち飲みって言え!)のBARを見つけた。綺麗なガラス越しに見える店内はいかにもアンティークな雰囲気を持っている。こじんまりした広さも良さげだな。

客は誰もいない。
たまには、こんな店で浸るのも悪くない。
僕のBlogにはBARは新橋の「Atrium」しか出てこないが、20代前半はよく行ったものだ。

とは言っても、見知らぬ街でふらっと入るようなものではなく、地元にあった何軒かのお店に通った。僕はカクテルというものはあまり嗜まず、シングルモルトやシェリーなんかをチェイサーと交互に転がすのが好きだった。

それは、僕がBARは「雰囲気」だ。と考えていたからである。
「薄暗い店内」に「流れるJazz」。このBARという場所に共通している点だけで、BARは「雰囲気」と「空間」を売りにしているのがよく分かる。薄暗い灯りはその人を酒へと深く誘い、流れるJazzは酔いを心地良くさせるための「スイング」なのだ。

このいろんな要素によって「創られた空間」を愉しむのに僕はカクテルを選択しなかった。
こんなこだわりがあったのも、BARはより「酒と自分と向き合う場所」と考えていたからかもしれない。

「tin」という名のこのBARを見て、久しぶりにこんな思いが蘇った。
しかし、今日の僕の「肉豆腐」指数はMAXに近いほど高い。
ということで、当初の予定通り「岸田屋」に向かったのである。

帰ってきてから先ほどの「tin」を調べたのだが、「大島や」「魚仁」「ひげ坊主」「tin」「岸田屋」「味泉」。この辺りをBlogで書いている人が目立った。
やはり「月島」で居酒屋というとある程度絞られてくるのは仕方のないことなのかもしれない。

話は戻り、もう一度「岸田屋」の暖簾とスリガラスの間から店内を覗く。
するとコの字に背を向けているカウンターは空いていた。
まあ、とりあえずあそこに止まって羽を休めよう。
目指す席には一度では到達できなさそうだ。と渡り鳥の心境である。

一番奥のトイレに近い位置に腰を下ろした。
「狭くてすみませんね~。」
と女将さんがお絞りを持ってあいさつに来る。
あ~~癒されるな~~。。。

この笑顔を見に来たんだよ僕は。。

熱燗を傾けているとメインカウンターの席が空いた。
おねえちゃんに言って席を移る。

ふ~~っ。。と落ち着き辺りを見る。
「岸田屋」の客層は面白いな~。。
恐らく地元と思われる若い客が随分いる。
「斉藤酒場」「魚三酒場」に若い客がいると妙に目につくが、ここは全然アリだな~。

頼んだ「肉豆腐」が結構時間がかかっており、恐らくお詫びのつもりであろうが、小鉢に盛られた「煮込み」が出された。

うわっ!うれし!!

さすがに一人じゃ「煮込み」と「肉豆腐」は食いきれないもんね。
うん!美味い!!

そこに来ました「肉豆腐」。
それもただの肉豆腐じゃあない!
「東京一の肉豆腐」である!!
これ間違いない。(ちょっと古いな。。)

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(これを画像で載せるのには葛藤がありました。)

下に豆腐が隠れているのが分からないくらい乗せられたネギ。
見ただけで「とろっとろ。」に煮込まれているのがわかるネギは、芯から甘いぬめりが溢れている。

そして、共に乗せられてる牛肉は、脂の多いところで噛むほどに旨みが染み出てくる。
「ちょちょっ。」っと和からしを塗って、このネギと肉を一緒に頂く美味さと言ったら、まさに「盆と正月」。
やっと顔を出した豆腐は、しっとり染まるほど煮込まれている。

この「肉豆腐」だけは、誰かと来ても僕は絶対一人前食べたい。
いっくら可愛い子でもダメ!と思えるほどの「肉豆腐」と出逢えたのはまさに感動の一言。

月島「岸田屋」の「肉豆腐」。
単純な食い物だが、これ以上の肴はそうそうお目にかかれない逸品である。


大江戸線「月島駅」から徒歩10分 「勝どき駅」から徒歩5分
03-3531-1974
東京都中央区月島3-15-12
17時~21時(暖簾仕舞い)
日曜・祝日 定休

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居酒屋 ひげ坊主 (月島)

気が付けば満席で奥に追いやられていた僕。
開店直後からいた僕より奥の2人組みが出るタイミングに合わせて店を出た。

「もんじゃストリート」とは逆の大通りを勝どき方面へと歩く。
本当は、安くてうまい鮪を食おうと「魚仁」の前を最初に通ったのだが、17時半には満席だったのだ。しかも、この店はテーブルに相席になるので誰かと来るのが望ましい。

「大島や」の後にもう一度前を通ると、そこには行列ができていた。
う~~ん、新宿の「思い出横丁」の店を大きくしたような店内が良い感じに活気付いているな~。

その先の路地を右に入り、「もんじゃストリート」にでる。
週末と言うこともあり、どこもそこそこ入っている。
ほんと、ここ10年見てるけど廃れね~よな~。。。

まっ、いいか!僕の目当ては肉豆腐だ!!

さ~て、いつもの「岸田屋」へ着いたぞ~♪
とスリガラスの上から中を覗くと、なんと満席(覚悟はしていました)。

開店と同時に雪崩れ込んだ第一陣が抜けたかな~と思ったのだが、さ~てこりゃどっかで一杯やって出直すか!
とやってきたのは「ひげ坊主」。

そういえば、今日は亀田の試合がそろそろだな。というのと店の外からテレビが見えたという安直な気持ちからの入店だった。

「うおっ!武藤だ!!」

と言いたくなる店主がカウンターの中からのっそり顔をのぞかせた。
なるほど、まさに「タコ坊主」、いや「ひげ坊主」だ!
店主の風体に合わせて名前をつける店は時々目にするが、どこも的は外さない。

店は10席ほどのカウンターと壁に備え付けられた小さなテーブル。
やはり一人で捌くとなるとこのくらいがちょうど良いよな~。

僕は、日本酒「ひげ坊主」の燗と刺し盛りを頼んだ。
「ぴっぴっぴっ♪」
とレンジで点けられるのは頂けないが、このお嬢さんの笑顔に思わず「やられた。」

店内に貼ってある写真からも恐らく親子であろうが、見ていてなんとも微笑ましい。
寡黙な店主に愛嬌のある娘さん。
それだけでも、この店に入った意味はある。

そして、お通しの「枝豆」がうまい!
旬は7月から9月のはずであるが、どういうわけだか、味が濃いのだ。
こりゃ~燗酒にもピッタリだな~。

そして、この店の感心した点はトイレの綺麗さ。
僕の友人の父親で飲み歩きの達人がいるのだが、その人曰く
「良い居酒屋のポイントはまずはトイレだ!」とのこと。

僕は普段は意識して見た事はないのだが、この店で過去に聞かされたその「名言」を思い出すことができた。

ゆっくりと徳利を傾け、亀田の勝ちが見えたところで席を立った。
酒1本と肴1品だけなのでなんとも言いがたいが、心を温かくしてくれるのだけは間違いない店である。
まさに「良店」と呼ぶのが相応しいであろう。

「月島」駅から徒歩5分
東京都中央区月島1-6-2和合ハイム103
03-5560-9844
17:30~終電まで
定休日 日曜、祝日

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立ち飲み 大島や (月島)

すっかり春らしくなってきた今日この頃。
桜の見ごろは、来週末かな~。。

季節の変わり目は風邪をひきやすい僕。
なにやら今日も地下鉄がムシムシして気持ち悪い。

こりゃ~早く冷たいものですっきりしなきゃ!
とやってきたのは「月島」。

築地の隣に来れば、美味くて安い刺身が喰いたいな!
これは、絶対外せない店選びのポイントだ。

「もんじゃ」ばっかりで普通の居酒屋を探すのが難しい「月島」だが、
そんな希望にぴったりの店が一軒ある。
店は「立ち呑み 大島や」。

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2軒隣の「大島屋酒店」の息子さんがやっているとのこのお店。
土曜17時半の店内はまだ僕を含め4人ほどだった。

「いらっしゃいっ!!」

なんとも威勢の良い言葉を飛ばすのは、金髪にオールバックのやんちゃなご主人。
ちゃきちゃきの江戸っ子だろう。

店は15人も入れば一杯のコの字型カウンターのみ。
人とすれ違うのもギリギリの店内は、飲みながら壁に寄りかかれるのがなんとも心地よい。

僕の前に置かれた銀の皿。
さっそくその下に千円札を挟み「ホッピー」を頼む。

ここの「ホッピー」は東十条の「埼玉屋」と同じ氷を使わない、フローズンな「ホッピー」。
ジョッキごと凍らせてある焼酎に冷やしてある「ホッピー」を思いっきり注ぐ。
ちょうどぴったりジョッキに収まる量が気持ち良い。

ご主人は、同時に僕の千円を持って行き、すぐにおつりが銀の皿に投じられる。
そう!ここはキャッシュ・オン・デリバリーであらかじめお金を自分の前に置いておき、品物が来るとご主人が御代を取っていく仕組みなのだ。

肴はまずは「まぐろぶつ 300円」を頼んだ。
300円と言えども侮るなかれ!しっとり脂の乗った赤身がゴロゴロ出てくる。

ここの摘みは100円からあるが、ほとんどが200円から350円というなんとも嬉しいお店なのだ。
かと言ってどっかの立ち飲み屋のように全品缶詰なんてことはしていない。
一品一品手作りで美味しい料理が供されている。

ここで200円の品を3品ご紹介。
まずは「ニラ玉のもやしアンかけ。」
卵を2つは使ってそうなボリュームたっぷりの「ニラ玉」、そこにもやしと優しいアンかけがかかっている。素材を大切にした薄味がなんとも言えなく美味い!

次に和にまぎれて書かれている洋なメニューを試してみた。
「ペンネのデミチーズ」である。
こりゃ~酎ハイが進んじゃうな~♪
こういった何品か洋なものがあるってすごく酒飲みには嬉しい。
選択の広さは愉しみの一つでもあるからだ。

そして、ここは酒も洋酒が置いてある。
カルヴァドス(620円)やブラックニッカ(300円 まあこれは国産だけど)など。
ビールは生がキリン(400円)にエビスが(420円)。
焼酎は黒伊佐錦(320円)島美人(370円)田苑ゴールド(370円)。
日本酒は月桂冠(370円)酔仙(420円)菊水の辛口(420円)とすべてが「立ち飲みプライス」だ!

酎ハイで共に出される炭酸は2杯飲めるので、「なか (焼酎のみ 210円)」を追加し頼むは「肉味噌豆腐」!

これがこの店一のお勧めの一品。
味噌で甘っ辛く炒められたそぼろが豆腐にこれでもか!と乗っている。
これが、絶妙に豆腐とマッチング!

これを200円で出してていいの!?

と言いたくなる美味さだ。
ふと気付けば、いつの間にやら満席の店内。
ほとんどはこの辺りに住む常連さんだったが、こりゃ~毎日来ちゃうのも納得だな~。
ありそうでないところが「月島らしいな~。。。」と感じたここ「大島や」であった。

「月島」駅から徒歩3分
中央区月島1-4-1
03-3531-1331 
日祝休 
17:00~

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立ち飲み講義?大きなお世話だ馬鹿ヤロー!!

大衆酒場の中でも、江戸っ子の気の短さを反映したかのような「立ち飲み屋」。
元はと言えば、かつて酒屋では店内や店先で気軽に1杯飲めるスペースがどこの店にも設けられていた。

今でも、稀にそのスタイルの店を目にすることがあるが、ぶらっと歩いていてお目にかかれるものではない。
そんな中、今では随分と「立ち飲み屋」が増えたものだ。
僕が住む地元の駅前にも「いかにも昔風」に造った立ち飲み屋が1軒ある。

この手の流れに乗ってここ数年にできた立ち飲み屋はいくつあるのであろうか。

「立ち食いそば」もそうであるが、「寿司」も元々は「立ち食い」であった。
さっと喰ってさっと出る。

「立ち飲み屋」にしても、仕事帰りや夕飯前の銭湯の帰りなどにさっと飲んでさっと帰っていたに違いない。
今でも、「下町」の立ち飲み屋に行けば、それを容易に想像させてくれるオヤジ共が集う店がいくつもある。

そういった店は相も変わらず「ガチンコ」な雰囲気を出しているし、最近出来た店は若い客やOLなども目にする。

これはこれでなにも言うことはない。
「ALWAYS 3丁目の夕日」ではないが、若い人が少し前の時代に感銘を受けるのは素晴らしいことだ。

しかし、今日なんとも呆れる記事を目にしてしまった。
それは度々居酒屋特集なんかも組んでるこの雑誌のサイトだった。
http://www.president.co.jp/dan/20050600/001.html

別に、このサイトに興味があったわけではなく、検索をかけていたらぶち当たってしまったのだ。

その題名が 「一目おかれる、カッコいい「立ち飲み名人」になりたい!」 である。
まず、初めに言いたい。
「カッコいい~になりたい!」 役者かお前は!そもそも誰に対して「一目」置かれたいわけ。。。
そんなお前を見ているのは、この記事書いた奴か、こんな願望持ってるお前みたいな奴だけだよ。

そりゃ~僕だって飲みに行けば客を見ることもある。しかし、銘酒居酒屋ならともかく「立ち飲み」でスかした佇まいされても面白くもなんともない。
こんな題名に始まり、的を外した文章が続いていく。
(まあ、この趣旨にはあっているのだが、飲み手としてはどうなのだろうという文章が続く。)

<どんな店にも、惚れ惚れするような見事な立ち振る舞いで格好よく飲んでいる名人がいる。その所作を見習えばあなたも名人になれる。

大きなお世話だ馬鹿ヤロー!真似たところで年季が違うよ。

<立ち飲みに行くときには、大きな荷物は避けること。狭いスペースで大勢の人が飲むのが立ち飲みのよさ。大きな荷物は邪魔になるのだ。

鳶や大工のオヤジはどうなるんだよ。そんな客がほとんどの店だって少なくないぞ。足元置いときゃそんな堅苦しいこと言わね~よ。心配すんない。

<また、一人だからといって、新聞や本を読みながら飲むのも好ましくない。一人で飲むときは、酒とつまみに集中するか、それとも店にテレビがあれば、プロ野球でも見ながら飲みましょう。

どこの回し者だよ、お前!そんなこと注意する立ち飲み屋があったら行かね~よ、俺は!

<目の前の札や串が増えていくのはちょっと不安になるが、だからといって、隣の酔っ払いのほうへ混ぜちゃったり、串をほかの客の皿にのせたりしないこと。

あたりめ~だろっ!こんなこと!!3つのガキでも分かるだろ!!!
仕舞いにゃ怒るぞ、このヤローめ!

落ち着け、落ち着け。
ふぅ~~ふぅ~~っ。。。

要は、こんなことは大きなお世話以外のなにものでもない。
そもそも、こんな1から10まで知識つけてから店に行ってなにが愉しいのか!?

そうじゃないんだよ。すべては行ってから勉強しなさい。
きっと周りの人は優しいし、例え辛い目にあってもそれは勉強だと思いなさい。
いろいろあるから面白いんじゃないか。人間模様なんじゃないか。

と語ってあげればそれで済むんじゃね~かな~。。。
こんな雑誌買うってことは、その人ももう大人だろ。

過去にもう十分と言っていいほど買ったでしょう。そういったマニュアル本は。
「Hot Dog Pr○ss」 で楽しいデートができた人がどれだけいます?

今思えば「若かったな。。」と僕も思う一人です。
こんな書き方の雑誌だと「今はデートで立ち飲み屋が粋!」なんて特集が組まれる日も近いかもしくは、あったんじゃないかな。

僕も手にとって読んだことは2度程しかないのだが、どうも書き方が気に喰わない。
きっと、この書いてる人も嫌だろな~、仕事とはいえ。。。
と僕は思ってしまうのです。

すみません。
今日のは、あくまでも僕の主観です。
だけど、それが書けるのがBlog。

読んでくれている皆様。
ありがたいことです。


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太田和彦さんの全国居酒屋紀行に!(山羊料理 さかえ)沖縄

居酒屋巡りの火付け役?

太田さんから影響を受け、飲み歩きを始めた人は数多く居ると思う。
ネットで居酒屋を検索すれば色んな人が、その店についてブログで書いているわけであるが、太田さんお勧めのお店に対する記事も数多く目にする。

太田さんにしろ、なぎらさんにしろ、吉田さんにしろ根本にあるところは、「ただ酒が好きだ。」と言うだけ。
そんな中でも、各々が意識してか無意識かそれぞれの「色」を出せているのはすごいな~と感心する。

今日はなにが言いたいのかと言うと、久しぶりに太田さんの「全国居酒屋紀行」を覗いてみた。

そしたら、沖縄に更新の☆印が!
どこのお店が追加されたのだろうと見てみると、なんと「山羊料理 さかえ」がはいっている。

実は僕のような若造にとっては、自分が以前から通っている店を太田さんが紹介することなど、初めての経験なのだ。
僕の店ではないので、「紹介」などと書くのもおこがましいのだが。。。
少々興奮しました。

う~~ん、でもこういう時ってやはり複雑な気持ちになりますね。
僕も太田さんのお店に対する目の付け所は好きなので、すごく嬉しいのだが。。。
まるで、自分のことのように感じてしまうのも、「さかえ」の人の良さが懐かしい証拠です。
今年も夏に行くぞ~!!

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斉藤酒場 (十条)

さてさて「埼玉屋」を客の中では一番に出てきてしまった僕は、「東十条」駅に向かって歩き出した。後ろ髪ひかれる思いだったが、めったに来れない十条方面。
このまま帰ってしまうには口惜しい。
17時過ぎにしてまだ辺りは明るい。冬はすっかり去ったのだな~。。

「東十条」駅前を通り過ぎそのまま「十条」駅方面へ。
そのあいだに目にした数々の飲み屋。
安くて良さそうな店が何軒かあった。いいな~このあたりも。
ということで、これを見て欲しい。

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実は、この「赤羽」を頂点とした「赤羽」「東十条」「十条」とを結んだエリアを誰が呼んだか、「居酒屋ゴールデントライアングル」と呼ぶらしい。
確かに居酒屋は多いが、バックパッカーの僕には「ゴールデントライアングル」と言えば「タイ」「ミャンマー」「ラオス」の麻薬地帯の方が頭をよぎる。

ともあれ、そうして最後に向かったのは「十条」駅。
ここまで歩いてこそ三角形は完成する。
目的は駅からすぐの「斉藤酒場」!

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ここも都内屈指の「古き良き」大衆酒場である。
昭和3年創業ということだが、外見からはそこまでの風格は感じさせない。
しかし戸を引いたとたんにその「年月」が空間を包んでいた。

うわ~~っ!オヤジで溢れかえってるよ!!
ちょっと広い蕎麦屋ほどの広さだが50人はいるぞ。
いや~見事に満席ですわ。。と思っているとあっという間に一人が席を立つ。

「はい!こちらへどうぞ~!」
割ぽう着姿のおばちゃんが優しく席へと導いてくれた。

店には大きなテーブルが5つほどあり、そこを囲んで男たちが思い思いに酒を飲んでいる。
カウンターは無くすべてが相席である。
僕のテーブルもなんとも古いテーブルだな~。
まるで根岸「鍵屋」のカウンターの様な分厚い木造りのテーブルだ。

そして、机上に並んでいるものも共通していた。
たいていの客が「串かつ」か「ポテトサラダ」で熱燗を飲み、席を立っていく。
ここの摘みはほとんどが200円~300円。それを越えるものは少ない。
しかし、この値段にして全うなものが出されているのは、この繁盛振りが物語っている。
僕は「煮魚鱈」を頼んだ。

それが来るまでは、お通しの「白菜の漬物」で熱燗を愉しんだ。
いや~すっげ~オヤジの根城だな~。。。
上野や浅草の六区なんかにもオヤジの集まる店はたくさんあるけれど、ここまで地元感漂う一様な光景は初めて目にする。

一言で表現すると「酒オタクの聖地」!?
そんな感じである。

思わず笑っちまっているとそこに「鱈」が運ばれてきた。
すこぶる小ぶりの「鱈」だが、一人で酒を飲むには丁度良い。
味も良く滲みてて飲兵衛好みな味付けだ。

いいな~。。。
今日だけでこの言葉を何回口にしたであろうか。
今思うと改めて幸せなことだ。

だっていいんだもの。。
てきぱき働くおばちゃんたち。うちのばあちゃんの若い頃を思い出させるような懐かしさ。
ここは、「昭和」で完璧に止まっているよ。

だからそんな時代に思い出の深いオヤジ共が毎日足繁く通うのであろう。
この店の雰囲気はもちろんのこと、このおばちゃんたちがいる限り変わることは無いと感じた「斉藤酒場」であった。


「十条」駅から徒歩1分
北区上十条2― 30― 13   03ー3906ー6424
16:30―23:30 日祝休

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もつ焼き・やきとん 埼玉屋 (東十条)

「赤羽」を後にした僕は、「東十条」にやってきた。
お目当ては噂に高い もつ焼き屋「埼玉屋」である。

16:00開店というこのお店。開店前には行列ができるとのこと。
今は15:45。さて、どんな塩梅だろうか。

路地を曲がると見えてきました、行列が!
すでに20人近くのオヤジ勢が列をつくっている。しかし、よくよく見れば僕の前に一人。また先頭の方にも3人組のオナゴがいます。
う~~ん、さすが有名店!

僕の後ろにも次々と並び、気がつけば40人ほどの列が完成。
店は16:00丁度に開けられ、暖簾を持った息子さんが出てきました。

流れ込むように店に吸い込まれていくお客達。
コの字型カウンターは左右均等に奥から人で埋まっていく。

僕の5人くらい前まで来て気がついた。
おいおいっ!僕は果たして入れるのか?
けっこうギリギリなんですけど。。。

いや~今日はなにやらツいています。
コの字の丁度真ん中の最後の一席に着くことができました。

その後、1人と言うお客さんが2人ほどカウンターの隙間に納まり20人弱となりました。
あとのお客さんは問答無用でまずはテーブル席。そしてお2階へ!

その時オヤジさんから驚愕の一言が。。。
「おい!今日もう暖簾仕舞っちゃえ!」

ええっ!?
まだ16:06分なんですけど。。。
そして、息子さんが暖簾を中に仕舞うともう一言。

「シャッターももう閉めちまえ!」
うひゃ~~っ!すでに貸切状態!?

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その後何人か半分開いてるシャッターから入ってきましたが、オヤジさんにはこう言われます。

「ごめん。もう今日うちは売るものないから。」
かっこいい。。。

なんたることざましょ。しかも決して嫌な言い方じゃないんです。
この一連の言動に思わず笑っちゃう店内のお客さんたち。
入れなかった人には可哀想だが、カウンターのお客さんには妙な連帯感が生まれています。なぜかこれから共にどこかへと赴く仲間のような。。。
そして、この連帯感は心地良く最後まで続いたのです。僕らはすでにオヤジさんのワールドに引きずり込まれていました。

厨房からは奥さんがここの名物「クレソンのサラダ」をおぼんに携えて客に配っていきます。これはお通しではないのですが、ほとんどの客は手を伸ばして受け取っていきます。
僕は一人だったので遠慮しておきました。

そして、次はカウンターの端から順に飲み物の注文を取ります。
ここの名物「ホッピー」は焼酎をシャーベット状に凍らした特製の生ホッピー。
客はほとんどが、レモンハイかホッピー!
僕はもちろん「ホッピーください!」

気付くと不思議と自然に隣のお姉ちゃんやおいちゃんと乾杯していました。
う~~む、なんなんだこの空気は。。

そこへオヤジさんが竹ざるにネタを並べ始めました。
「まずは白レバーね!」
白レバーとは、暴食して脂肪肝になったレバーのこと。
なんとも耳の痛い話で同情の念すら湧き上がってくるが、目の前の竹ざるに盛られた白レバー串の山は、まさに宝石の山。
なんとも言えない艶かしい輝きを放っている。

「みんな、レアでいいかな?」
とのオヤジさんの問いかけに
「いいとも~!」
とは言わないがもちろん文句を言うヤツは一人もいない。
親指と人差し指で摘んだ塩をさっとぶっかけ、表面が白くなると客の皿に置いていく。
1本からの注文は受けていないので、2人連れは1本づつ分けて食べれるが、一人客は2本食べるか、もしくはそのネタは食べないかだ。

強制ではないので、焼かれた串をオヤジさんが順番に置いていく時に、「それはいいです。」と断ればよい。まずはカウンター客に行き渡らせて、そのあとテーブルや2階席の分を焼くのだ。カウンター客は本当に食べたいネタだけを吟味すればよいのだ。
とは言え、「もう売るものはないから」と後から来る客を帰してまで、オヤジさんの勧めてくれるネタだ。断る理由はどこにも見あたらない。

この「白レバー」は超レア焼きなのでオヤジさんのほうでも気を遣い
「焼き加減大丈夫?」とカウンター客に問いかけてくれる。
大丈夫も何もこんなにうまいレバー初めて食ったよ!
というのは僕だけでなく、きっとみんなの意見。
隣のお姉ちゃんやそのとなりのおいちゃんと思わず顔を見合わせました。

隣のお姉ちゃんは、女性一人なので気になっていたのだが、話してみると前回友達と2人で来て食べれなかったこのレバーを食べるために今日は一人で来たのだそう。
「もう今日の目標は果たせましたね。」と問うとなんとも満足そうな顔で頷いたのが忘れられない。

続いて焼かれ始めたのは「あぶら」。
「これはリブロースだよ!」とオヤジさん。
霜降りのようにサシの入った肉を秘伝のタレ壷に「どぽっ。。」っとつけて焼いていく。
「じゅわ~~~っっっ。。。」
脂とタレの絡み合うなんとも言えない甘い香りが店内に広がる。
うわ~~~っ、早くそれを食べさせてくれ~!
そして、ホッピーで洗い流させてくれ~!!
と待つことしばし。。
一切れが大きく、頬張るように口へと運んだ。
うぅ~~~っ!!溶ける!!溶けるよ~~!!なんなの、この脂とタレの相性の良さは~!?
シャリッシャリのシャーベットが浮かぶホッピーがゴッキュゴキュ進む。
すでに最初の2種で度肝抜かれたな~。
文句なし!すでに僕の中で都内最高のもつ焼き屋に認定されました!!

いやいや、格付けは済んでもまだオヤジさんの手は止まりませんよ。
「次は上シロいくよ~~!!」
塩で焼かれたシロ(腸)は、ふっくら焼きあがっているのが見ただけで解る。
これも一切れが大きくてうれしいな!とかぶりつく。
も~~なんなの!この弾力!!
噛むほどに旨みが染み出してくる。
噛み切れそうで噛み切れない。飲みたくないんだけど飲まれていってしまう。
そんなもどかしさが憎い上シロ!

みんながうまさに顔がほころんでいる。
こんな光景見たことないな~。。。

そしてオヤジさんのトークがまた面白いんだわ!
完全に店全体はオヤジさんワールドに包まれている。
この「店全体で飲んでいる!」感覚がなんとも心地良いな~。。

「飲みに来る。」と言うよりは「味わいに来る。」と言った方が良いかもしれない。
僕は、次の「ねぎま」の焼かれている間に店を後にしたので、この後のことはわからないが、18:00閉店ということであると、誰かとじっくり飲みに来る。という用途にはむかないなと思いました。
その分、一人で初めて行ってもオヤジさんが優しく包んでくれます。
じっくり行くなら平日の方が良いでしょう。
僕もまた再訪したいと心から思いました。だってこれを書いている今もあの「あぶら」が食べたくてしょうがないんだもの。

その名は「埼玉屋」。
今までのもつ焼きへの考えが変わるお店です!


串は1本140円
ホッピー、酎ハイ380円

「東十条」駅から徒歩5分
東京都北区東十条2-5-12
日曜・祝日定休  03-3911-5843
平日: 16:00 - 22:00
土曜: 16:00 - 18:00

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まるます家 (まるますや) 赤羽

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土曜の昼下がり。
降り立ったのは「赤羽」。
初めて来た「赤羽」は思った以上に活気のある街で驚いた。

北改札から東口にでると大きく書かれた「一番街」の文字。
足を踏み入れると、人の往来の多さにこれまた驚かされる。

う~~ん、活気づいてるな~赤羽。
そして歩くこと3分。
商店街の中央にあるのが鰻と鯉で有名な大衆酒場「まるますや」である。
ずっと「まるます屋」だと思い込んでいたら「まるます家」であった。

昭和25年創業という老舗大衆酒場。
先代の御主人が勤めていた会社の倒産をきっかけに「好きな酒を朝から飲める店を」との想いで開店したとのことらしい。

その想いの通り開店は朝の9時。
平日は引退された叔父様方でにぎわっているのだろうな。
今日も、午後3時にして満席の店内。

店のつくりは、いわゆるWコの字型カウンターでそれぞれ15人ずつ30人が座れる。
門前仲町や森下の「魚三酒場」と同じ造りだ。
そして、部屋の隅に少々のテーブル席。
まあ、1人や2人がほとんどでみな飲兵衛ですわ!

店の入り口は2箇所でその間のスペースで持ち帰る用の鰻が焼かれている。
「はい!なんにします?」と元気の良いおばちゃん。
「鯉生刺しとサッポロの大瓶を。」
「醤油はニンニクと生姜どっちにする?」
「生姜で!」

今夜は、少々気の遣う催しがあるので生姜を選択した。
「はい、鯉生刺しおまち~。」
う~ん、白身が程よく赤みがかり美しい。
コップにビールを「とくとくとくっ。。。」っと注ぎ、鯉を一切れ。

う~~ん、これ生姜じゃなくてニンニクじゃん!でも、うまいじゃん!!
てなことで、まあいいか。夜もどうせ酒の席だし。。

生姜で食べれば少々上品に感じたであろう鯉の刺身はニンニクの野蛮さとも相性抜群!
いや~燗酒がほしいぞ、こりゃ~!

てなわけで、熱燗を追加。
50種ほど短冊に書かれた、ここの摘みは200円から400円のものが多い。
鰻のカブト焼き(200円)、うざく(鰻の酢の物400円)、鰻のバラ身ポン酢(350円)、うどぬた(350円)などなど、
まあ、さすがにうな丼(700円)うな重(1000円~)は別だけどね。

僕は「バラ身ポン酢」を追加した。
鱧の骨切りとまではいかないが、細かくザク切りされた鰻にオロシが落とされていて、ポン酢がかかっている。
鰻の脂をオロシとポン酢でさっぱりと仕上げ、これを燗酒で頂く美味さはなんとも言えない!

う~~ん、美味いな~と店内を見回す。
対面のおいちゃんが「うな丼」を食べ終わると「あがり」が運ばれてきた。
「あがり」を飲み干すと「お勘定!」
「はい、7番さん うな丼とお茶割り~!」

えっ!?
あれってお茶割りなんだ~。。。
う~ん、なんか粋だな~。と感じたのは僕だけであろうか。

そのほかのお客さんもとにかく面白い。
横の年配の夫婦が「ぬる燗」を2本追加した。
おっ、「ぬる燗」もできるのか!

それはさておき、届いた2本の「ぬる燗」。
ふと見ると旦那さんは焼酎のロックを飲んでいる。
え~~っ、このおばさん2本ずつ自分のために注文してるよ!
しかも、「ぬる燗」って。。。
せめて1本「熱燗」にしときゃ冷めないだろうに。。。

という僕の心配をよそに「ぐいぐい」飲み干すおばちゃん。
なんとお銚子が林立している。(あれ、お酒3杯までとの噂は違うのかな?)
そのうえ旦那さんには「あんたそろそろ飲みすぎだよ!」

お前だよ!!
と僕は心の中でつっこみながら吹き出した。

お客だけではなく、カウンター内のおばちゃんもなんとも面白い。
「は~~い鯉の~~生刺し~お待ち~~っ!」
なんとも歌舞伎口調で思わず笑ってしまう。
今にも「大変長らくお待たせしました~~っ!」
ときみまろの喋りが始まるようだ。

魚三と違うところはおばちゃんたちの連携が実に良い。
それぞれのカウンターのおばちゃんが注文を読むと、2つのコの字の間にいるおばちゃんがもう一度繰り返してくれる。
「大小ワンワン~!」
「は~い、ビールの大小がひとつづつ~。。」
ってな具合である。頼んだ方としてもこれはほっとする。

「すみませ~ん、菜の花ください。」との横の声。
はぁ~~もう春だな~。
ふと外の暖簾に目をやるとゆったりと風に揺れていた。
鼻ではなく目や耳からも感じる春の気配。

さ~て、この風に吹かれて次はどこのお店にいこうかな~!


「赤羽」駅から徒歩3分
東京都北区赤羽1-17-7 03-3901-1405
9:00~21:30 月休

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鎌倉散策 (小町通り~若宮大路)

先日、久しぶりに湘南へ行ってきました。
辻堂に住む友人宅は、車で10分も行けばそこは海。
すこし離れているので塩害も無く、また静かで風の気持ち良いところでした。

友人のうさぎを連れて浜辺を散歩。
実に多くのサーファーとミニチュアダックスが目に付きます。

そんな中、うさぎの散歩は珍しいらしく、色んな人に声をかけられました。
とある女優さんもお子さんとやってきて少しお話をしました。
この日はお子さんと浜辺の清掃に来たとのこと。
仲良くゴミを拾う姿は、穏やかな気候もあり尚更心を癒してくれました。

さて、友人と別れた後、これまた久しぶりに鎌倉へとやって来ました。
実は、僕は母方の実家が横須賀なので小さい頃は、しょっちゅう鎌倉に来ていました。
八幡宮の中で「りんごあめ」を買ってもらい、帰りに「若宮大路」のガラス工芸店に寄るのが楽しみだったのです。

この日は、駅前から「小町通り」を歩きました。
週末ということもあり、賑わっていましたが、それが非常に心地良かったのです。
あまりに空いてる商店街というのは寂しいものですからね。

若い頃は解らなかった「良さ」がここでも至る所で目に付きます。
まずは「納豆」の専門店「鎌倉山納豆」!
茨城産や丹波産など国産を中心に40年も造り続けている老舗で、この日は店頭で試食できました。

大豆の味ってこんなにも鮮やかで濃かったんですね。と思わされる美味しさ。
さすが、「柴咲コウ」がお土産として「とんねるず」に持って行った逸品です。
こりゃ~日本酒にあうな~!
これをちびちび摘みながらぬる燗をやれたら最高だよ。

続いて向かいの手焼きせんべえ屋「鎌倉壱番屋」へ!
数十種類あるせんべえは、すべて備長炭による手焼き。
一枚は、80円~150円ほど。
店頭で焼かれている香ばしい匂いについつい食べ歩き。
う~~ん、単純な食い物なのになんとうまいんだろ~~!

などと辺りを見回しながら歩いていると何軒か入ってみたい蕎麦屋や飲み屋もありました。
今日が車じゃなければな~。。。と思いつつ八幡宮へのメインストリート「若宮大路」へ。

もうすぐここの桜が咲き始め、八幡宮へと桜の鳥居のようになって導かれる季節が来るのだろうな~。
と思っていると1軒の素晴らしき酒屋と出逢う。
名はそのまんま「三河屋」。

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明治33年からこの地で酒屋を営み、この建物は昭和2年に建てられたのだそう。
扱っている酒は、主に地酒だがその中でも古都鎌倉ならではの味わいを求め、丹沢山系の蔵元で丹精を込めてつくった「原酒菊勇」が売れ筋のようです。

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この店の前を人力車の通る姿は、まさに昔の城下町を思わせる。
いいな~鎌倉。
相模という土地に広がった独特の文化。
その片鱗に触れられただけで幸せな気持ちになる。

そして、数軒先にはこのような商店も今なお残っている。

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古き良きを街中で目にする新鮮さと懐かしさ。
本当の意味の「古き」を知らない僕ら世代の人間でも、直感的に良いと感じるこれらの文化はまさに、次の世代へと受け継がれるべく「財産」である。

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吉祥寺王道コース!その弐 (吉祥寺)

さて「カッパ」を勢い良く出た僕ら。
次に向かうは、もちろんこの店「八丈島料理 浜やん」!

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僕にとっては、ここに来るために来るのが吉祥寺なのである。
だいたい18時開店(でも、18時にはすでにお客が入って飲んでいる。)なので、「カッパ」で一杯やってから行くことが多い。

今まで何回か「浜やん」については書いているので、今回は画像も使って詳しく書いちゃおうかな~♪

実は、僕は居酒屋に行って料理の写真を撮るのが苦手だ。
だってその料理の美味しさ以上に上手に撮れる訳でもないし、第一料理を出す方の身になってみてください。
一時も早く、美味しく味わって頂こうと心をこめて出される料理をいちいち写真撮ってから食べるやつがいたら、張っ倒したくなりますよ。
特に寿司なんか撮られた日にゃ~塩まいて追い帰したくなる。

などと言いつつ僕も撮ったことはあります。
「うわ~~~っ、これっすげ~~!!これブログに載せたら記事に躍動感でるだろうな~。」なんて思いながらね。

だからなるべくは、店頭の写真のみ。たまに店内の写真などを交え、文章から伝わってくれればと思っています。
しかし、「浜やん」は僕が知る居酒屋の中でも最もお店の方と仲良くさせて頂いているので特別にいろいろと載せちゃおうと思います。

まずは、刺身。
「本日の刺身」と書かれ、季節によって多少の違いがあるのだが、冬はだいたい「鰤」と「目鯛」の盛り合わせである。おっきく切られた「鰤トロ」は程よい食感を残している。
醤油に「ちょちょっ!」っとつければ「さ~~っ。」っと脂が広がる。
「目鯛」はきめの細かいしっとりとした身に脂が乗って、これもうまい!

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店に入り、刺身と同時にこの日飲む焼酎をボトルで頼む。
ここは、マスターが沖縄で生まれ育ち、後に八丈島に渡った経緯から「八丈島焼酎」と「泡盛」が両方飲める店なのだ。

料理も「ゴーヤチャンプル」や「豚の角煮」などの沖縄料理と「明日葉の天ぷら」や「島寿司」などの八丈島料理と両方味わえる。
う~~む、なんと使い勝手の良いお店だろうか。

僕は、たいてい「八丈島焼酎」の「黒潮」を頼む。
「八丈島焼酎」には他に「島流し」や「黄八丈」に「島の華」。
そして知る人ぞ知る「青ヶ島焼酎」の「青酎」がある。
この「青酎」は島の10名ほどの生産者が各々で造っている為、ラベルは同じでもそれぞれ味わいが違うという面白さがある。

それぞれが独特の癖を持つ、これらの島焼酎。
この「黒潮」は比較的どの料理とも相性がよいのだ。
そして、ボトルに小さく書かれたこの言葉。
「I Love Lock‘n Roll」!生産者はロックな人なのであろうか。

それはさておき、ボトルが来ればあとはひたすら焼酎タイムだ!
となれば、頼みたいのが「納豆焼き」。

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香ばしく焼かれた納豆が焼酎の甘さと相乗的に美味い。
そして、定番の「明日葉の天ぷら」!

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今日刈り取っても明日には生えているから「明日葉」。それほど強い生命力を持つこの「明日葉」はここ数年の健康ブームによって注目されている食材だ。
これが、子供の手のひらサイズなので、それを手で割って食べるのが、まさにお摘み感覚で愉しい。一人ではちょっと多いが、数名で頼むには打ってつけであろう。

そう!この「浜やん」の素晴らしいところは、カウンターは勿論のこと、複数で来た時にこそその居心地のよさに感動するのだ。
それは、マスターの接客と看板娘のタミちゃんがそう思わせてくれるのである。

僕は、この店に限りカウンターよりもテーブル席の方が好きだ。
テーブル席から店内のすべてを感じながら、お客さんの愉しんでいる様子やマスター、タミちゃんの笑顔を見ているのが、一番の肴だからだ。

この店に出逢ったのは、僕がまだ飲み歩きを始めたばかりの頃なのだが、今を持ってなお不動の「我が心の居酒屋」No1なのだ。

この先、どんなに良い居酒屋と出逢おうとも変わることの無い「居酒屋とは、かくあるもの。」と僕のど真ん中にあるお店なのである。

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「鰤大根」の優しき味よ。


中央線、井の頭線「吉祥寺駅」から徒歩7分 東急デパート脇入り50メートル
東京都武蔵野市吉祥寺本町2-8-1  0422-22-0422
定休日 電話で確認してください。
18:00~23:00くらい

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吉祥寺王道コース!その壱 (吉祥寺)

僕の好きな街、吉祥寺。
学生の頃も好きだったけど、今になってこの街の「懐の深さ」が分かってきた。
学生から年配の方までが一緒になって心許して飲める街、吉祥寺。

そんなこの街での飲み歩きは、16時半に幕を開ける。
まずは、16時半開店の「もつ焼き カッパ」!

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開店と同時に満席となり20人ほど座れるカウンターからはいっせいに注文が飛ぶ。
17時過ぎには、店の隅に設けられたビール1本と皿1枚置いたら一杯になってしまう小さなテーブル、そして窓枠を使って立ち飲みしながらカウンターを待つ客で、店の中はまさにギュウギュウ詰めだ。

僕らも今日は窓枠のわずかな幅でまずは喉を潤した。

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ふ~~~っ。。。と一息つき、ここの名物「刺しレバー」を2本頼む。
「刺しレバー」は要はレバ刺しの串刺しである。

好みでタレと塩で頼める「刺しレバー」だが、手元に届いてからも七味をこれでもか!とかける客あり、塩を一振り足してシンプルに食う客あり、まさに大衆酒場の「お好み」である。

ほとんどの客が常連で、飲むものも一様である。
まずは、瓶ビールに始まり、次に老酒の燗に流れる。

ここの名物「老酒」の燗は香ばしい香りと味が心底身体に沁みる様なうまさだ。
もつは普通に「シロ」「カシラ」「ハツ」などはもちろん、「ガツ 胃」「トロ 大腸」「ホーデン 玉」「リンゲル 膣」「おっぱい」などすべてのネタが新鮮だからこそ揃っている。

これらがすべて90円!
しかも、都内のどこのもつ焼き屋にも引けを取らないうまさである。
こりゃ~贔屓な店になってしまうのは自然なことだ。

そして、ここの注文聞きのお兄さんの記憶力の良さにはびっくりする。
タレだ!塩だ!なんだかんだ!と様々な注文が飛び交う中、間違ったものが出てくること無く、焼き上がりと同時に目の前の皿に串が届く。
その点、愛想はまったくない。

「おに~さん、よくそんなに覚えられるね~。いや~すごい!すごい!!」

との年配客からの声にも無視。
坦々と自分の仕事に徹するのである。

そして、何人かの店員さんは恐らく中国人。
そのせいもあってか、店では老酒が出されているのかもしれない。

20時過ぎには、ほとんどのネタが品切れになり20時半にはカウンターに椅子が上げられ始める。
吉祥寺の飲兵衛がひしめき合う店「カッパ」。
吉祥寺の夜は、今日もここから始まった。

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「吉祥寺」駅から徒歩3分
東京都武蔵野市吉祥寺南町1-5-9    0422-43-7823
16:30 - 22:00
日曜・祝日 定休

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寿司の美登利 総本店 (梅ヶ丘)

さて、この日は午前中都内に出て一段落ついた。
都内でこんな時間からフリーになれるなんてそうそう無い。
こりゃ~どっかのランチを食べるか、飲みに行くか。

まっさきに頭をよぎったのは、もつ焼きで有名な立石の「宇ち多」とこれまた寿司の有名店「すきやばし 次郎 豊洲店」のランチである。

しかし、しばらく思案した結果帰り道の小田急線沿線の中から考えることにした。
軽く寿司を摘みながら日本酒が飲みたいな~。。
ということで「梅ヶ丘」で途中下車。
お目当てはここも有名店「寿司の美登利」。
「美登利寿司」と呼ばれることも多いが、正式には「寿司の美登利」らしい。

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梅ヶ丘には、本館と新館が向かい合うように並んでおり、どちらにも絶えず長蛇の列ができている。
この時、僕は大切なことを忘れていたことに気付いた。

この店もランチやってたんだ!
しかもまだランチの時間帯だったんだ!

そうだよな、そうだよな~。普通やってるよな~。
僕は普通に摘むつもりで来たんだよ~。ランチとして来たんじゃないの。
だから特別枠で入れてください!

ってなわけにいくわけもないので、この場はあきらめました。
いつもは待つのを覚悟で来ているので、構わないのだが今日は早く酒が飲みたい。
この長蛇の具合だと1時間は待たされるからである。

値段はすごく手ごろで850円~2000円までの4種類。
でも、カウンターに座れずテーブルで相席にでもされて摘む寿司ほどまずいものはない。

仕方ないので、テイクアウトのコーナーに行きました。
寿司はその場で食うもの!というポリシーがあり今まで入ったこともなかったのだが、ここの持ち帰り寿司は素晴らしいな!

1個ずつから好きなネタが選べるようになっていたり、エンガワや鯵など1種類のネタが4つ入って売られていたり、値段別で1人前のにぎりが売られたりしている。
しかも安いな~。
この日買った「鯵 4かん」「鮭 3かん」のパックはそれぞれ220円と210円。

値段的には、小僧寿しやコンビニの寿司とほとんど変わらない。
でも、ネタの質は間違いなく寿司屋のもの。

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この日は、帰りに日本酒を買いこみ好きな本を読みながら美味しく頂きました。
寿司の美登利は二子玉川や銀座など4店舗をかまえるようだが、その流れをくんでいるのか都内には同じ名前の店がいくつか存在する。

よく比較されるのが、有名な「まぐろ人」。
でも、僕は圧倒的に「寿司の美登利」を推したい。

「まぐろ人」は産地直送でハタやヤガラなどの面白いネタが日によって揃っている。
しかし、同じように飲み食いした時安く収まるのも「寿司の美登利」だし、職人さんの質も勝っている気がするのだ。
握ってもらって目の前に置かれた瞬間「ふっ。。」っとシャリが沈んだのにはビックリした。
そのうえ緩いわけではなく口の中で「はらり。」とほぐれる。

たいてい、「旬のひかりもの尽くし」なんかで鯖や鰯なんかを摘みながら田酒や浦霞を頂く。
お酒も500円~700円程度と良心的な価格だったと記憶している。

そして、塩で頂く烏賊の握りや穴子などを追加する。
ビール1杯と日本酒2杯飲み、握りもそこそこ頂いて4000円弱だった。

気軽に入れるカウンターの店「寿司の美登利」。
味もコスパも最高なのだが、いつ行っても並ばなくてはならないのが、玉に瑕かな。
まあ、あの時間が持てるならむしろ並ぶ時間はテンションを高めていくのに必要な時間かもしれない。
などと寿司に関してはちょっとMなんです。。。


小田急線「梅ヶ丘」駅から徒歩1分
東京都世田谷区梅丘1-20-7
TEL:03-3429-1166

月曜~金曜 11:00~14:00 16:30~22:00
土曜 11:00~22:00
日曜・祝日 11:00~21:00

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