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東京一の肉豆腐 (岸田屋 月島)

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さて「ひげ坊主」を出た僕は、ぶらっと裏道へ向かって歩き出した。
「もんじゃ」がひしめくこの街で、どうにか良さそうな居酒屋を見つけたいと野望を燃やしていたのである。

ふと通りの対面に目をやると、良さげなスタンディング(立ち飲みって言え!)のBARを見つけた。綺麗なガラス越しに見える店内はいかにもアンティークな雰囲気を持っている。こじんまりした広さも良さげだな。

客は誰もいない。
たまには、こんな店で浸るのも悪くない。
僕のBlogにはBARは新橋の「Atrium」しか出てこないが、20代前半はよく行ったものだ。

とは言っても、見知らぬ街でふらっと入るようなものではなく、地元にあった何軒かのお店に通った。僕はカクテルというものはあまり嗜まず、シングルモルトやシェリーなんかをチェイサーと交互に転がすのが好きだった。

それは、僕がBARは「雰囲気」だ。と考えていたからである。
「薄暗い店内」に「流れるJazz」。このBARという場所に共通している点だけで、BARは「雰囲気」と「空間」を売りにしているのがよく分かる。薄暗い灯りはその人を酒へと深く誘い、流れるJazzは酔いを心地良くさせるための「スイング」なのだ。

このいろんな要素によって「創られた空間」を愉しむのに僕はカクテルを選択しなかった。
こんなこだわりがあったのも、BARはより「酒と自分と向き合う場所」と考えていたからかもしれない。

「tin」という名のこのBARを見て、久しぶりにこんな思いが蘇った。
しかし、今日の僕の「肉豆腐」指数はMAXに近いほど高い。
ということで、当初の予定通り「岸田屋」に向かったのである。

帰ってきてから先ほどの「tin」を調べたのだが、「大島や」「魚仁」「ひげ坊主」「tin」「岸田屋」「味泉」。この辺りをBlogで書いている人が目立った。
やはり「月島」で居酒屋というとある程度絞られてくるのは仕方のないことなのかもしれない。

話は戻り、もう一度「岸田屋」の暖簾とスリガラスの間から店内を覗く。
するとコの字に背を向けているカウンターは空いていた。
まあ、とりあえずあそこに止まって羽を休めよう。
目指す席には一度では到達できなさそうだ。と渡り鳥の心境である。

一番奥のトイレに近い位置に腰を下ろした。
「狭くてすみませんね~。」
と女将さんがお絞りを持ってあいさつに来る。
あ~~癒されるな~~。。。

この笑顔を見に来たんだよ僕は。。

熱燗を傾けているとメインカウンターの席が空いた。
おねえちゃんに言って席を移る。

ふ~~っ。。と落ち着き辺りを見る。
「岸田屋」の客層は面白いな~。。
恐らく地元と思われる若い客が随分いる。
「斉藤酒場」「魚三酒場」に若い客がいると妙に目につくが、ここは全然アリだな~。

頼んだ「肉豆腐」が結構時間がかかっており、恐らくお詫びのつもりであろうが、小鉢に盛られた「煮込み」が出された。

うわっ!うれし!!

さすがに一人じゃ「煮込み」と「肉豆腐」は食いきれないもんね。
うん!美味い!!

そこに来ました「肉豆腐」。
それもただの肉豆腐じゃあない!
「東京一の肉豆腐」である!!
これ間違いない。(ちょっと古いな。。)

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(これを画像で載せるのには葛藤がありました。)

下に豆腐が隠れているのが分からないくらい乗せられたネギ。
見ただけで「とろっとろ。」に煮込まれているのがわかるネギは、芯から甘いぬめりが溢れている。

そして、共に乗せられてる牛肉は、脂の多いところで噛むほどに旨みが染み出てくる。
「ちょちょっ。」っと和からしを塗って、このネギと肉を一緒に頂く美味さと言ったら、まさに「盆と正月」。
やっと顔を出した豆腐は、しっとり染まるほど煮込まれている。

この「肉豆腐」だけは、誰かと来ても僕は絶対一人前食べたい。
いっくら可愛い子でもダメ!と思えるほどの「肉豆腐」と出逢えたのはまさに感動の一言。

月島「岸田屋」の「肉豆腐」。
単純な食い物だが、これ以上の肴はそうそうお目にかかれない逸品である。


大江戸線「月島駅」から徒歩10分 「勝どき駅」から徒歩5分
03-3531-1974
東京都中央区月島3-15-12
17時~21時(暖簾仕舞い)
日曜・祝日 定休


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コメント

岸田屋さん、行ってきました。

 >この「肉豆腐」だけは、誰かと来ても僕は絶対一人前食べたい。

お言葉、身にしみました(笑)
東京一の肉豆腐、っていいたくなるほどおいしかったです!

投稿: | 2008/11/18 21:41

Mさん

ご賛同頂き、光栄です!
本当に、この肉豆腐はうまいですよね☆
あ~また頻繁に岸田屋に行きたい季節になりました。

投稿: 酒天童子 | 2008/11/27 20:50

載せるかどうか葛藤があるくらいなら、はなから写真に撮るべきではないと思うが。

投稿: | 2009/11/14 20:04

今思えばその通りなのですが、酔っていると人間ついつい反れてしまうものですね。

投稿: 酒天童子 | 2009/11/21 11:39

岸田屋さんは、「まぎろかけ醤油」と「にこみ」で、最後に「つみれ汁」かな?2~30年前に良く行きましたが、地下鉄の駅ができて月島も変りました。巨人が負けていると機嫌が悪いご主人は健在なのかな?

投稿: 昔のFUN | 2011/12/03 23:26

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