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おでん おせん (鶯谷)

Dsc03134


「おでんも頼んで良いですか~?」
おっ、良いところに目をつけたけど今夜はこの後、連れて行きたいおでん屋があるのよ!
と「鍵屋」を出た僕ら。

言問い通りに出て根津方面に歩くことしばし。。
赤い提灯って遠くからでも良く見えるもんだよな~。。

やってきたのは、鍵屋に負けない佇まいを見せる「おでん おせん」。
昭和33年から始めたらしいが、建物はもっと古そうだ。
連れはあまりの珍しさに携帯で写真を撮っている。

「がらがらがらっ。」

「いらっしゃい!」
カウンターの向こうに赤い和傘模様の暖簾があり、その下におばあちゃんが座っている。
この人が「おせんさん」か~。
5席ほどのカウンターに先客が3人。
うん、今日はツいてるな~。ちょうど2席空いている。

ふ~っ。。とおしぼりで顔を拭きメニューを探すも見当たらないので、尋ねてみる。
「すみません、お酒は何がおいてありますか?」
「日本酒、焼酎、ビール、なんでもあるよ。ビールならそこから勝手に出して飲んどくれ。」
と僕らの後ろの冷蔵庫を指差す。

「食べ物はおでんしかないよ。」
「もちろんです!おでんが食べたくて来ましたから。」
「あら嬉しいね~。そいじゃあたしが取ってあげようかね~。」
と言うとおせんさんは立ち上がり、カウンターの端に置いてある「おでん鍋」のふたを開けた。

「うわ~、なにがあるんですか~?」と連れが駆け寄り、好きなものを注文している。
「たまごと大根下さい。」
「すじ肉は食べないのかい?」
「食べます♪」
「がんもは食べないのかい?」
「食べます♪」
お~い、適当に見繕ってもらって、早く帰ってこ~い!
となにやら楽しそうにやり取りしている連れが微笑ましい。

「日本酒はなんですか?」
「うちは初孫だよ。焼酎は芋もあるよ。」
「じゃあ初孫と芋のお湯割りを下さい。」
と言うと魔法ビンを引き寄せお湯割を作ってくれた。
「はいっ、お酒」
と出してくれたのは、下北沢の「おでん 宮鍵」で出されるのと同じ、僕の好きな初孫の徳利だ。いや~嬉しいな~。

店内は終始5人で酒を飲み続けた。
御歳85歳というこの「おせんさん」。
まさに、「昭和の強い女」というのが全身から滲み出ている。

開店と同時に閉店まで離さないグラスには、足元に置いてある1升ビンから何度酒が足されることか。そして、「おせんさん」は下ネタが大好き。
「酒を飲む場所はこういった話が良いんだよ。暗い話したって仕様がない!」
と言い切る気持ちよさは、旦那さんが芸人だったせいもあるのであろう。

こんな楽しい酒なら毎晩来ちゃうよ!
という常連も少なくないだろう。だって、僕は翌日また行こうかと思いましたもん!
元気なおばあちゃんが店を守る鶯谷の「おせん」。

温かいおでんを摘みつつ笑い声の絶えない店がここにある。


「鶯谷」駅北口から徒歩7分 台東区上野桜木1-14-25
18:00~0:00
火曜、水曜定休
おせんさんの体調によって開いてない日もあります。
2人でおでん7品ほどと酒を3杯くらいずつ飲んで2900円。


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