« 年に一度の愉しみ。 | トップページ | 居酒屋写真館 (その四) »

ハッピー食堂 田中 (沼津)

Dsc00051


今回のキャンプの締めくくりは、ある人と沼津で飲むことだった。
その人とは、もう7年も前に沼津港の寿司屋「かもめ丸」を訪れて以来の付き合いになる。
「ここはね~半月って言って中トロのなかでも、血合いのところから、ほんのわずかしか取れなくて、しっとりしてるなかにサシが細かく広がってて、ほっんとに美味しいよ!」

こんな滑らかなトークを交えながら楽しく握ってくれる寿司職人の川口さんにすっかり僕らははまってしまった。
それ以来、GWや夏休みなどに毎年沼津に寿司を食いに来ていた。
今は沼津駅の北口にある「すし処 海舟 本店」で店長をしている川口さん。

今回、キャンプに来る前に電話してみると、日曜は仕事がお休みと言うことで久しぶりに沼津で飲むことになったのである。

以前沼津駅で待ち合わせた時は、上下スウェットに下駄姿で登場した川口さん。
今回も、魚偏の漢字をあしらったTシャツが実に粋だった。

そんな川口さんに連れられてやってきたのは、「ハッピー食堂 田中」!
店の外壁にも大きく書かれた「鳥」の文字通り、ここの売りは「鳥」である。

中でも鳥の半身をパリパリに揚げた「あぶり鳥 850円」は皆が頼む人気メニュー!
そしてほとんどのお客さんが「もやし炒め 200円」を頼み、お好みで酢と善光寺一味をかけて食べる。

この「もやし炒め」がなんとも言えない優しい美味さ!
「でた~!!この家庭じゃ出せない味!」と友人の口から思わず出た。

そして、一番僕らの目を惹いたのは600円で出されている「いわしの缶詰」である。
店員さんに聞いてみると、京都の竹中缶詰のものですべて「国産のいわし」で作られた缶詰だと言うのだ。こりゃ~頼んでみるっきゃないでしょ~!

しかも「焼き」と「刺し」とある。
僕らは「焼き」で頼んでみる。するとご覧の通りに出されてきた。

Dsc00040

油で炙ったニンニクのスライスがなんとも香ばしい香りを放っている。
そして、丁寧に頭と尾の順で並べられた「いわし」たち。
この並べ方を見て「円の面積がなぜπr2乗なのか?」を思い出したのは僕だけであろうか。

まあそれは置いといて、ピカピカに光った「いわし」とニンニクを一緒に食べればこれがめちゃ美味い!酒はジョッキと外(ホッピー)を冷やした2冷のホッピー。(ちなみにジョッキ、中の焼酎、ホッピーの3つが冷えて出されるのが所謂3冷ホッピーである。)

決して多くないメニューだが、本当に外れがない料理たち。

「居酒屋はこういうのが良いんだよ。やたらめったらなんでも作るんじゃなく、自分の得意なもので勝負する。」
この川口さんの一言は説得力あったな~。。

やっぱり、一流の職人さんは美味い店を知っているな~。
吉祥寺の「カッパ」も森下の「山利喜」も思えば川口さんに教えてもらったんだよな~。

自分の子供の様な僕らとも対等に笑い話ができる川口さん。
そしてなにを語らせても「粋」と「艶」が匂いたつ。
職人さんと客という立場から始まった人間関係であったが、今となってはこんな風に遊んで頂いているのが、とても嬉しい。
こんな酒飲みになりたいと心底思った、沼津の夜だった。

「沼津」駅から徒歩5分
沼津市添地46  055-951-0808
月~金 15:00~23:00
日曜日 12:00~21:00
土曜日定休

☆なお、ハッピー食堂 田中は道路の拡張工事に伴い、9月一杯で閉店となります。今現在移転先を探しているみたいなので、移転後はまた情報を更新します。


« 年に一度の愉しみ。 | トップページ | 居酒屋写真館 (その四) »

静岡、名古屋」カテゴリの記事

コメント

かもめ丸の川口さんのお店に行かれたんですね。
カウンターのこっちと向こうの関係が、こうやって一緒に飲める間柄になるなんて素晴らしいですね。
その方が連れて行ってくれた居酒屋のいわしの缶詰。これはまたうまそうです。

投稿: EB | 2007/09/06 08:18

沼津といえば、市役所の裏の焼鳥屋でホッピーを頼んだらレモンが添えられてきて、それがこの辺りの流儀なのかなと思い込んでいたのですが、そうでもないんでしょうかねぇ。
私は漁港の近くにあるビール工房「Baird Beer」目当てにちょくちょく沼津を訪れています。川口さんのお店はちょっと気になりますね。

投稿: 源 | 2007/09/06 12:41

EBさん

川口さんとは、いつ飲んでも勉強になることばかりです。本当の大人な感じが溢れているんです!
この缶詰は、あなどれませんよ!ネットで調べてみたら1つ400円もしてるんです。「もうけがないんですよ。」と言っていた店長の言葉は本当みたいです。

投稿: 酒天童子 | 2007/09/06 17:26

源さん

おっしゃるとおり!で書き忘れていましたが、ホッピーにレモンスライスが入っていました。これが「沼津流」なんでしょうか!
この辺りは不思議と焼き鳥屋や唐揚げ屋が多くてびっくりしました。
どの店もうまそうで、改めて近々行ってみたいです。
漁港のビール工房ということは、新鮮な刺身でビールが飲めるのでしょうね。是非攻めてみたいです。
川口さんのお店は、本店の方は未訪なのですが、あのトークと寿司にきっとはまってしまうと思いますよ^^

投稿: 酒天童子 | 2007/09/06 17:31

源さんの書いているベアードビールは、僕もよく行きます。
・・・っつか、僕と源さんが一緒の時もあるのですけどね。(^^;)

今や、日本の地ビール界の聖地のような場所ですよ。

投稿: 小林麦酒 | 2007/09/06 17:38

小林麦酒さん

なんと、源さんとお知り合いでしたか!?
そして、日本地ビール界の聖地!!う~ん、興味津々です。
僕は、東京の府中にあるビール専門店の開く試飲会に時々顔を出させてもらっています。 http://www.bhken.com/

小林麦酒さんにひとつお伺いしたいのですが、もう5年も前にサン・ルイ・クリークの750mボトルを買いました。そして、これまた4年前なのですが、ケニアからビールを持ち帰りました。サン・ルイはコルク詰め、ケニアのビールは普通のビンに栓です。
一応、賞味期限の様な表記があるのですが、はるかに過ぎてしまっています。

これらっていつまで飲めるのでしょうか?
試飲会の時に、僕がサン・ルイを買っているのを見て「僕は10年も寝かせたのを持っているよ。」なんて言っているお客さんがいたんですが、それはサン・ルイがコルクだから大丈夫なんですかね?

すみませんが、お分かりでしたら教えて下さい。

投稿: 酒天童子 | 2007/09/06 22:25

小林所長とはビールつながりの友達のはずでしたが、会うのはなぜか居酒屋や大衆酒場ばかり :-)
ベアードは確かに聖地の一つですね。残念ながら料理は普通のパブフードですので、鮨や刺身は漁港で食べてから行ってください。店は漁港の飲食街ではなく、フェリー乗り場の近くです。

サン・ルイのようなランビック(自然発酵ビール)は保存状態がよければ熟成が進みます。5年ぐらいならいい感じではないでしょうか。ただ、クリークのようなフルーツランビックは、さっさと開けて果物のフレッシュさを楽しむか、何年も寝かせて味わいが練れてきた頃合いを見計らって開けるのかは悩ましいところです。ランビックの中には賞味期限が20年ぐらいに設定されているものもありますが、さすがにそこまで持たせるのはちょっと難しいようです。

ビールのコルク栓はワインに比べて粗悪なことが多いように思います。コルクだから長持ちということではなく、酵母が残っていてうまく保存すれば熟成が進む=長持ちするということではないかと思います。王冠でも長持ちするビールはいくらでもあります。
逆に酵母を除去したビールは熟成せずに劣化するのみです。ケニアのビールはもうヤバいかもしれません。

ビアハウスケンさんは私もしょっちゅう通っています。
初心者に優しく、好事家をうならせる、懐の深い店ですよね。
酒天童子さんとはもうお会いしているかもしれませんね。

投稿: 源 | 2007/09/07 12:21

そうなんです。
ビール仲間ってよりも、酒場仲間ですねぇ。源さんとは。
こちらのブログに書き込んでいるのも何も「約束」はしていませんよ。(笑)
お互いに偶然いました。

源さんが書かれている通り、ランビックの賞味期限は20年位です。
ウチにもそんなのが何本かあります。
みんな何本か買い、それぞれの味わいを楽しんでいますね。
ちなみに僕は「ビール紀行」が専門です。
長句熟成云々と言うよりも、「現地へ行って樽から飲む」をライフワークにしています。
航空券・宿泊代を飲んだビールの数で割ると、一杯何万円かになってしまいますが・・・・。

投稿: 小林麦酒 | 2007/09/07 19:15

源さん

色々とご指導、ありがとうございます!

<ただ、クリークのようなフルーツランビックは、さっさと開けて果物のフレッシュさを楽しむか、何年も寝かせて味わいが練れてきた頃合いを見計らって開けるのかは悩ましいところです。

う~む、ビールとは言え奥が深いですね~。。
僕は、ビアハウス・ケンに行くようになってビールの奥深さの片鱗を感じました。最近は、通風の関係で試飲会とはご無沙汰なのですが。。サン・ルイはそろそろなにかの機会に飲みたいと思います!

投稿: 酒天童子 | 2007/09/07 20:04

小林麦酒さん

小林麦酒さんのブログは以前から拝見させて頂いています。
掛川の焼き鳥屋も静岡の三河屋も良さそうですね!
ビールを飲みに現地まで行かれるとは、そのこだわり様に脱帽です。

そこで味わうビールはまさに「プライスレス」な喉越しですね!

投稿: 酒天童子 | 2007/09/10 18:45

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/57415/16352696

この記事へのトラックバック一覧です: ハッピー食堂 田中 (沼津):

« 年に一度の愉しみ。 | トップページ | 居酒屋写真館 (その四) »