日本最北端で初日の出 (宗谷岬)

翌朝、「スーパー宗谷」に乗って一路北へと向かった。
31日のうちに稚内に着き、日本最北端の宗谷岬で初日の出を見るためだ。

「稚内?ああ、あの風の強い町ね!」
と道民に言わしめる北の地。

降り立った瞬間、その猛烈な強風に煽られ、危うく転ぶところだった。

駅前から1日に何本も無い路線バスに乗り、宗谷岬に向かう。
バスには、岬にテントを張って今夜を過ごそうと意気込む猛者供が乗り込んできた。

僕らは、岬そばの民宿に泊まり、朝方岬へと向かう段取りだ。

1時間ほどバスに揺られ、ようやく着いた。
バスを降りた瞬間、尋常じゃない横風を喰らった。

しかも、体感気温はマイナス10度。
僕がかつて海外で登った6000m級の山の山頂に近い寒さだ。

身を低くしてなんとか、最北端の碑に立つことができた。

「こりゃ~明日の朝は、どんな寒さになるか気が遠くなりそうだな。」
「あのテントの人たちは、無事に目が覚めるのかな。」

などと言葉を交わしながら宿へと向かった。

「宗谷岬」という名のここの宿は最高によかったので、ここで書きたい。
まず、女将が品のある美人で明るい。
そして、飯が最高に旨かった!

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宿名物の「蛸しゃぶ」は、今までに食べたことの無い美味しさ。
軽く炙られた「帆立」や鰤などの刺身もうまい。

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燗酒で温まりながら年越しをし、眠りに着いたが一晩中窓の揺れが止まることはなかった。

「初日の出は10年に1度ほどしか綺麗には見えないらしいですよ。」

とほかの客から聞かされていたが、僕らは幸いにも美しい日の出を目にし、「よし、今年も体に気を付けながらも攻めて呑んでいこう!」と誓いを立てたのだった。

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居酒屋 「独酌 三四郎」 (旭川)

朝に知床のウトロをバスで出発し、網走から旭川へと向かう。

今日の目的は、旭川で呑むことだ。

夕方に旭川へ着くと、雪の降る中、すぐにこちらへと向かった。

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「独酌 三四郎」。
店の名前を聞いたとき、連れは「独酌」の文字から連れて行ってもらえないものだと勘違いをしていた。

いくら呑み歩きが好きだからといって、こんな北の地で、「お前は宿で待っていろ。」と言えるほど僕は亭主関白ではない。

カミさんを怒らせることは、酒呑みにとって賢くないということは肌で感じている。

そんな「独酌 三四郎」は、「やはり、ひとりで来るべきだった。。」と思わされるほど味わい深い店だった。

歴史を感じるカウンター、煙に燻された焼き場、そのすべてが気に入った。

数々の銘酒が置いてあるが、燗は「麒麟山」。

これが、「独酌 三四郎」と銘が書かれた徳利で供される。

玉ねぎと共に焼かれた「とりもつ」でこの燗を愉しめる喜びは、ここでは伝えられない。

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「旭川」駅から徒歩10分
旭川市二条通五丁目左7号
0166-22-6751
17:00~24:00
日曜、連休、祝日 定休

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冬の知床 (ウトロ)

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冬の知床は、前から来たいと思いつつもなかなか来られなかった場所だった。

「かんじき」のような「スノーシュー」を履いて森に入ると、エゾシカがこっちを見ている。

椴松の木には「モモンガ」の巣があり、柏の木肌には「ヒグマ」の爪痕が痛々しく残っている。

知床連山を雪原から眺めていると2匹の「キタキツネ」がじゃれ合いながら走っていくのが目に入る。

「アカゲラ」がえさを求めて木を突いている音が静かな森に響いていた。

そんな知床で民宿の料理と来れば、「エゾシカのたたき」や「鮫鰈」、「時鮭」の刺身など。

これで呑む燗は最高だった。

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おでん 挽歌(ばんか) 釧路

お次は、「万年青」でおでんをと考えていたが、倉本總も来ると言うおでんの名店「挽歌」の戸を引いた。

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外見からは分からなかったが、入るとL字カウンターのみの横丁のような呑み屋。
そこに座るは、貫禄のある女将。

10人も入ればぎゅうぎゅうのカウンターは、袖触れ合いながら杯を傾ける。
酒は燗を2合もらい、おでんは「おまかせ」で頼んだ。

少し甘めの優しいお出汁は、これまた冷えた体に染み渡る。
中でも、こんにゃくがとても美味しい。
少し炙ってあるのかな?
表面が「ぱりっ!」っとしていて歯触りが心地よいのだ。

女将の後ろの狭い厨房から時々ご主人が顔を出し、タネと出汁を足していく。
もの静かなご主人だが、「おでんのことだけ考えています。」と言いたげなスタイルが印象的だった。

女将さんといろいろと話しているうちに、女将の出身が広島だということが分かった。
なるほど。
だから、この店の酒も「千福」なのか。三宅キャプテン(社長)は元気かな?

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地元の常連客に釧路の話をいろいろと聞けた。
うまいおでんが喰いたくなったら、ここの戸を引けばいい。


「釧路」駅から徒歩15分
北海道釧路市栄町3-1
0154-25-3959
18:00~24:00
水、日、祝定休

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釧路の夜で炉辺焼き 「炉ばた しらかば」 (釧路)

夜の釧路。
さあ、炉辺に呑みに行こう!

歩道は一面氷でつるっつる。
これこそ、炉辺に相応しい。

歩いていると、炉辺焼き発祥のお店「炉ばた」の前を通った。

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中はさぞかし趣のある空間なのだろうが、全国に干物を発送するなどが気になり敬遠させてもらった。まあ、最後に余裕があれば酒の一杯でも舐めに行ければよいかという気でいた。

初めに戸を引いたのは、ここ「しらかば」!

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入るとカウンターに常連が3組。
女将さんが優しく迎え入れてくれた。

とんぷく薬を飲み、少し足が落ち着いたのだが、この寒さでは燗がほしい。
突き出しの「牡蠣豆腐」がとてもありがたく、冷え切った体に染み渡っていった。

燗は炉辺で点けられ、女将さんはお猪口にお湯を入れて温めてくれている。
この心遣いを見ていれば、この店が良店であることがすぐに分かる。

この後は、僕らが観光客だと感じると、鮭の頭の軟骨を酢漬けにした「氷頭なます」や「ししゃも」を出してくれた。

「ししゃも」は雌雄のセットで出され、やはり雄が圧倒的に旨い!

炭火で焼かれた北海道の「根ぼっけ」は、「これでもかっ!」と身が膨れ上がり、「ぱりっ」とした皮の下から溢れる脂が最高に旨かった。

隣の客が酒の「冷」を頼むと、
「これがいいよ。」
と「福司のにごり」の「上澄み」だけをすくって注いでいた。

う~ん、やるなあ、女将!
釧路の炉辺焼きは値段の提示が無い店が多いが、ここは値段は想定内、味はそれ以上が味わえる。


「釧路」駅から徒歩15分
北海道釧路市栄町2-3
0154-22-6686
17:30~24:00
日、祝定休

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和商市場の勝手丼 (釧路)

翌朝、「スーパーおおぞら」に乗って5時間かけて釧路に移動。
ついに、炉辺焼き発祥の地へとやってきたのである。

ではでは、夜は炉辺に行くとして、まずは、どこで呑もうかな。
ということで、昼はここ「和商市場」にやってきた。

ここは有名な「勝手丼」の魚市場である。
「勝手丼」とは、場内の惣菜屋でごはんだけを丼で買い、あとは魚屋を渡り歩きながらネタを一切れずつ買って乗せていくのである。

丼を持ってうろうろしていると威勢のいいお兄ちゃんに声をかけられた。
見てみるとご覧のような魚が置かれている。

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白身から「鱈」と「鰈」、貝は「帆立」。
鮭は、「時鮭」「キングサーモン」「鮭」などいろいろあったが、恐らく脂の乗りと味の濃さが違うだけで「鮭」には違わないので、一番安い「鮭」にした。
「雲丹」は、ミョウバンを使用しない海水に浸けられた「礼文島の生うに」。
店の人がサービスしてくれた、「甘えび」。
最後に贅沢をして、「めんめ」こと「金目鯛」を乗せて完成!

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場内の食堂で食べるとどの丼も2000円~3000円ほどするが、勝手丼なら1000円ちょっと。まあ、高いネタを選べばすぐに値段は上がってしまうのだが、山盛りの雲丹を終盤は飽き飽きしながら食べるよりはスマートに思う。

そして、これが無ければ始まらない。
「すみません。場内でお酒の買えるところありませんか?」

と尋ね、なんとかワンカップを手に入れることができた。
よ~し、これですべて整った!

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場内にざっくばらんに置かれたテーブルを使い、たくさんの「時鮭」に囲まれながら、カップ酒を2本ほど嗜んだ。

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「釧路」駅から徒歩3分
北海道釧路市黒金町13-25
0154-22-3226
8:00~18:00

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スープカレー ひげ男爵 (札幌)

連れがぼそりとこう言った。

「前回の北海道では、スープカレー食べなかったよね。」

「・・・。。。」

呑んだ帰りにふら~っと寄って、飲み物代わりに食う可能性はあっても、酒も呑めないのにわざわざ食いにいくほどのものでもあるまい。

しかし、連れの執念はすさまじく、酒の呑めるスープカレー屋に連れて行かれたのである。

その名も「ひげ男爵」!
店に入るとすごい香りが漂っていた。

ビールも置いてあったのだが、ぼくは奥田民生のように「焼酎のロック」でカレーを食うのが好きだ。

全国のいろいろな焼酎が置いてあるが、何年かぶりに北海道の鍛高譚を頼んだ。
辛さがいくつも選べるが、焼酎に合う少し辛目の注文にし、店に置いてある漫画を読んでしばしまったりした。

大好きな「WORST」を1巻から読みながら待っていると、天地が登場したところでカレーが届いた。

素揚げされたナスやレンコンが程よく旨く、トッピングしたココナッツがルーにアクセントを与えている。

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僕は、とろっとろしているルーの方が好きなのだが、スープカレーも愉しいなと感じた。
まあ、たまにはカレーと焼酎というのもやはりアリだなと思った、ここ「ひげ男爵」だった。


「バスセンター前」駅から徒歩5分
北海道札幌市中央区北一条東2-5-12 ビーンズコート 1F
011-210-0144
11:00~15:00 17:00~22:00
不定休
※ ひげを生やしていると割引あり

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ジンギスカン だるま (札幌)

さ~て、年末年始をどこで過ごそうかな?
と考え出した11月。

今回は、「インド」だな!と思っていた。

デリーIn,ムンバイOutの12日間。
デリーからジャイプールに行き、風の宮殿。
ジョードプルに行って、蒼く美しい町並みに身を潜める。
エローラ、アジャンタに行き、石窟寺院の雄大さに思い耽る。

ああ、素晴らしきバカンス。
と、チケットまで予約したのだが、社長の許可が下りずに頓挫。

「さ~て、じゃあどうしよっかな~。。」
と思いついたのが、日本最北端で初日の出を見ることだった。

久しぶりの北海道。
今回は、札幌~釧路~知床~旭川~稚内~札幌、8日間の行程だ。

その中でも札幌で呑めるのは、初日の夜だけなのだ。
う~ん、どこに行こうかな。

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地元のおっさんが集う「金富士」はやっぱりはずせんな~。
「味百仙」の「じゃがいものバター煮」と吟醸酒も捨てがたい。
釧路で炉辺を喰うとしても、「あんぽん」「ウタリ」には行きたいな。
そして、〆は「だるま」のジンギスカン!これっきゃないでしょ!!

などと胸を躍らせて行程を考えていたのだが、そこには思わぬ落とし穴が潜んでいた。
それは、、、


なんと、初日は日曜日なのだ。。


酒呑みはこれだけで、僕の気持ちを察しただろう。

そう、良き酒場は、日・祝休みという「鉄の掟」にまたも縛られてしまったのだ。

いや~まいったな~。。
う~ん、でも初めて行く札幌以外の地が平日に当たっただけでもラッキーか。

ということで、初日は唯一開いていた「だるま」でラム肉を肴に燗酒を呑むことにしたのだった。

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「だるま」は9時を過ぎていると言うのに、長蛇の列。
結局、1時間近く待って入店できた。

他にも2店舗あることは知っているが、やはり本店のカウンターでおばちゃんたち相手に酒を愉しみたい。

席に着くとすぐに目の前の炭の上にジンギスカン鍋が置かれ、野菜と脂が鍋の上に置かれる。程よい大きさに切られたラム肉を並べると、垂涎の光景が目の前に広がるわけだ。

特製のタレに「おろしニンニク」を「これでもかっ!」と入れて、肉を頬張れば野趣溢れる味わい。

本来ならまずは、ここで瓶を頼むのだが、忘年会などが続き呑みすぎたのか今朝方から足が疼いている。風が吹いただけで痛くなる兆候だ。

札幌でサッポロが呑めない空しさ。
しかし、「だるま」の「焼き燗」が、優しく慰めてくれた。

札幌でいくつかジンギスカン屋を巡ったが、やはり通ってしまうのは、ここ「だるま」なのである。

「すすきの」駅から徒歩5分
札幌市中央区南5条西4丁目新宿通 クリスタルビル1F
011-552-6013
17:00~26:00, 16:30~25:00(日曜)
無休

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味の牛タン 真助 (仙台)

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仙台に来たのに名物の「牛タン」を食べれるチャンスは1度のみ。

ということで、先日「だるま」で女将やお客にお勧めのお店を聞いてみた。

すると、大手有名店を推す人もいれば、あそこはね~。。という人もいてあまり情報はまとまらなかった。
そんな中、目にしたこの情報文に惹かれここにやってきた。

仙台の牛タン店をまとめたこのサイトではこう紹介されている。

「牛タンの柔らかい部分しか使わない、という調理方法を初めて行った店舗がこの真助。他の店舗のお客さんが固い部分を残しているのを見た真助の親方が、やわらかくて美味しい部分だけを出したのが始まり!

その手間ひまかけた真助の牛タンが、お客さんの口コミで拡がり、その宣伝のおかげで様々な方面からお客さんが訪れます。

TVや雑誌等でも紹介され、オリックス時代のイチロー氏も来店したことがあり隠れた名店として知られています。」

なるほど。。

確かに肉は柔らかくご飯は大盛り。テールスープもすごく美味しい。

ただ今回思ったのは、「牛タン」を調理するやり方はどの店もそんなには違わないはず。

味もそこまで違いを感じることはできなかった。

僕は、「だるま」で豚タンをつついているのが、似合っているのかな。。

いやいや、やはりランチという時間帯がいけないんだ!

「酒を呑む」というスタンスで行けば、また味も格段な違いを感じるに違いない。

真助のカウンターは居心地も良く、呑むにはとても良いだろう。

また出直して参ります。

仙台駅西口から徒歩5分
仙台市青葉区中央1-8-32 京屋ビル2F
022-268-0790
(平日)11:30~14:30 17:00~22:30、(日・祝)11:30~21:30

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一心 本店 (仙台)

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様々な飲み屋がひしめく歓楽街、国分町。

その中にある日本酒の雄、「一心」。

もっと渋い店を想像していたのだが、店内やメニューは池袋にある日本酒を売りにしている某居酒屋と似ていた。

要は「若い客でも気軽に入れる店」なのだ。

残念ながら僕は若くないんだな。心が。

しかし、料理はとても美味しい。

まずお通しのお造りは、鮮度の良い「鮪」と「ボタン海老」がとても美味しかった。

続けて頼んだ「鱈の昆布〆」も上品で木目細かい味わいだ。

極めつけは「穴子の肝」。

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これで呑む燗は最高でした。

しかし、高いんだな。。このお店。。びっくりした。

仙台市営地下鉄「匂当台(こうとうだい)」駅から徒歩2~3分
宮城県仙台市青葉区国分町3丁目3−1定禅寺ヒルズ
022-261-9888‎
17:00~24:00
日曜定休

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